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ローマの休日

ローマの休日

ROMAN HOLIDAY

118

ゴールデン・プリンセス

5.0

靴音が響かない?

よく出来た映画。ウィリアム・ワイラー監督が、数名の王女役候補から、ほぼ無名だった新人女優オードリー・ヘップバーンを起用したのも納得出来ます(エリザベス・テイラーだったら、あの初々しさと清潔感は出なかったかも。第一、ちょっと色っぽ過ぎる・笑)。グレゴリー・ペックが最高のサポート役に徹しています。エディ・アルバートも巧い。 昭和のオジサンには、本作の吹き替えは池田昌子&城達也のアテレコが鉄板のお約束なのだが、今回のオリジナル新吹き替え版も素晴らしかった。 気になったのは、エンディングです。王女との会見が終わり、人気のなくなったコロンナ宮殿の大広間に、ひとり寂しげな記者ジョー・ブラットレー(グレゴリー・ペック)の寂しげな靴音が、なぜか今回は入ってなかった。あの大広間に響く靴音を邪魔と感じたとしたら、編集者の感性は僕とは全然違うんだなぁ。あの、むなしい靴音こそが本作の胆であり、日本人好みのホロ苦いエンディングの貴重なツールなんだけんどなぁ。 エンディングの撮影に使われたローマのコロンナ宮殿は毎週土曜日のみ一般公開されていました(現在はコロナでわかりません)。

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