この世界観を・・・
- goemon_books さん
- 2008年10月26日 20時57分
- 閲覧数 541
- 役立ち度 7
- 総合評価
お気レビュを読み、他の人のレビュも読み(何と160回も観た人がいた)、気になって観ました。遠い昔、ローラーゲームまたはローラーボール(本作品)がとても怖かったイメージが残っていて少しためらってたんですが。
バッハのトッカータの曲調が感情をかき乱します。この曲と当時のイメージがダブっていたのかもしれません。コロシアムの雰囲気も格闘技場のイメージとダブっていたのかもしれません。
しかし、今観ても意外と良い作品でした。
背景は近未来を描いたSF作品です。
大企業が管理する社会によって平和で安定した社会のはずなのに何か薄ら寒いものを感じさせる。
ローラーボールに熱狂する観衆や樹木を銃で燃やしはしゃぐ人達…。
はみ出しそうになる者(スター選手)とそれを排除しようとする者…。
目に見えないものに支配されている…。
77年に「スターウォーズ」が公開されて一気にSFの娯楽性が主流になっていきますが、
ベトナム戦争終戦の年に制作された本作品は「自由と安定」と「支配」に対して考えさせてくれます。管理社会をテーマにした短編SF小説を読んだような内容でしたが、ローラーボールの映像とともにその世界観は強く印象に残りました。
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