六月の夜

JUNINATTEN/JUNE NIGHT

89
六月の夜
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • ham********

    4.0

    エリーゼのために

    5月半ばにその真っ赤な薔薇の花が咲いたと写メールが届いた。 その薔薇は【イングリッド・バーグマン】と名づけられていた。 おばあちゃんが大好きだった女優であり、 おじいちゃんはこよなくおばあちゃんもその薔薇も愛し大切に育てていた。 二人が眠りについた今でもその色は薄れることがなく ずっとずっとお互いを大事に愛しているかの様に情熱の赤に染めていた。 イングリッド・バーグマンは生まれた日と生まれいく日が同じであった。 彼女の墓標には『女優として女優のまま去る』と彫られているように、 最後まで演技をし続けたと言われている。 “キスがとても巧くて・・・”とキャッチコピーがついているが、 ≪六月の夜≫にはそのキスシーンは出てこない。 ・・・・・・ 僕は何も約束しない。 単なるアバンチュールかもね… 突然、思いついた計画だ! 数時間前は他人だった。 だが、長年求めた姿だとわかった・・・・・旅しよう。 ・・・・・・ ドキドキしながらステファンは唇を寄せようとする。 『今夜、初めて会ったのに…あなたは私のことをまだ知らない』 名前を変え本気でステファンを愛そうと決めたその唇を拒否したカーリン。 過去から逃げることはできないかもしれない。 一時でも一緒に愛せることができたなら。 そんな表情を作るイングリッド・バーグマンに魅了されてしまう。 “エリーゼのために”が流れるこの作品は とくにものすごく燃えるような恋に落ちるとか、 ドロドロとした情事とかはまったくなく、 内に秘めた情念や寂しさ、深く人を愛せなった心を 静かに表現していく魅力的なものです。 冒頭から彼女は発砲されるシーンから始まる。 スウェーデンは自由の国というイメージであったが、 以外に保守的な女性のあり方とか 恋愛の時代背景や国の風習であるとように流れている。 運命を受け入れるかのように男性に魅かれていく幸せが訪れて、 自分がひとりぼっちだと孤独を嘆くことはもうないのだと、この薔薇は語っている。 オススメ度   88% (100%tyu)

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