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633爆撃隊 (1964)

633 SQUADRON

監督
ウォルター・E・グローマン
  • みたいムービー 7
  • みたログ 57

3.83 / 評価:36件

こんな映画に出会えるとは……

  • bar******** さん
  • 2018年2月17日 18時01分
  • 閲覧数 701
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

633爆撃隊。これは素晴らしい傑作だと思います。隠れた傑作ですね。

戦争映画としては王道なものに入るのかな? 戦闘機がブンブン飛んで、爆弾ボーン! というやつです。でもいいんですよねえ……何が? と言われると、ちょっと難しいんですけど、この映画はストーリーもいいですし(テーマもよし)、キャラクターや演出も素晴らしい。音楽はちょっとバリエーション少なくって「またこの曲かよw」と思いましたけど、テーマをよく表していていい音楽だったと思います。

いろいろ考えてみましたけど、やっぱりこの作品のイチオシポイントは、大規模な空の戦いでしょうねえ。これですね、他のレビュアーさんが批判していましたけど、確かに演出法はチープなんですよ。すぐにどうやって撮ったか分かってしまう。でもそれで評価下げるんなら、その人はこれをどうやって苦労して物語に組み込んだか、何にも分かっていないと思います。これはですね、確かにチープなんですけど、演出自体はチープどころか、すごくノーブルなんですね。多少の張りぼて感があったって、それが物語の演出上調和していれば、ぜんぜん気にならないんですよ。だってあなた、最高の演劇があったとして、その演劇の書き割りがリアルじゃないって騒ぐ人がいたら、きっと頭がおかしいんじゃないかって思うでしょう? 重要なのはそこじゃないんですよ。それを用いて、総合的にどういう表現を行ったかなんです。

最後の大規模な戦いを見てみてください。これはまるっきり今と比べると、チープな方法です。CGなんてないですし当たり前ですね。しかし、この時代にこんな難しいシーンを撮ろうと頑張っている映画はぜんぜんないですよ。そしてそれを完全にやり切ってしまっているんです。これで物語にのめり込めないっていうんじゃ、それは映画のせいじゃなくって、ご自身の感受性の問題だと思います。

まあ、ミリタリーネタに詳しい人からしたら、粗のいくつか見つかるのは仕方ないと思います。ですけど、そういうのもすべて程度の問題に過ぎず、ある一定のラインを越えていなければ問題ないと思います。軍隊はこういう作戦は採らないとか、その方はこの時代に軍属だったんでしょうか? 確かに俯瞰してみることが出来るわれわれからすれば、「あああー! なんでそんなことしてんのよ!」と叫びたくなるシーンはいくつかあります。でもそれを本当にしてしまう人は、だいぶ想像力が足りないと思います。現実問題、なんでも道理通りにいくはずがないですから。そういうことはわかっています。

この映画はすごく気を遣って全体の表現を行っています。それが細々としたシーンからよくわかります。無駄を省き、全体での表現性を常に意識して効率的にシーンを挿入しています。予算は少なかったんだろうな、と思います。しかし、だからこそこんな素晴らしい傑作が生まれたんだろうな、とも思います。一生懸命作っている作品って、何故かわけもわからず感動してしまいます。それは、常に見る人を意識して、他にない映画を作ろうと意識していることが、自然といい映画に仕上げていくからではないかと思います。

エンディングは胸が熱くなりました。戦争って、こういうことだよね……という現実的な側面もしっかりと描ききります。映画好きにこそ勧めたい一作です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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