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633爆撃隊 (1964)

633 SQUADRON

監督
ウォルター・E・グローマン
  • みたいムービー 7
  • みたログ 57

3.83 / 評価:36件

わが東宝の同時代映画には及ばない

  • mitubajusiro さん
  • 2019年4月3日 21時13分
  • 閲覧数 347
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

映像的に見ますと、やはりこれは同時代のわが「太平洋の嵐」「太平洋の翼」などの東宝戦争映画と比べると見劣りが否めません。
モスキート機への思い入れがない限り、豪壮華麗な東宝円谷プロの太平洋戦域を網羅した壮大なる海空戦絵巻の前ではひれ伏すしかないのではないでしょうか。また一年後に製作された邦画戦争映画最高傑作たる「太平洋奇跡の作戦キスカ」が生まれたことを思うと、この時期の日米戦争映画の製作力量は我に軍配ありという印象です。
実機を使用できる戦勝国の環境ゆえにアドバンテージを得ている点をのぞけば映像的魅力にはとぼしいといえましょう。
もっともこの数年前にハリウッドでは「アラビアのロレンス」という世界映画史上最高傑作の本格的戦争映画が製作されたことを思うと、彼の「本気度」が込められているとはいえないわけではありますが。

結局1970年の「トラトラトラ」が出現しハリウッドの映像革命、製作革命後、一気に彼我の差は広がり、あわせて日本映画業界の「戦争映画」に対する関心の希薄化とエンターテインメントとしての戦争映画を作る意志の喪失によって今日に至る天地雲泥の差という惨状を呈する事態となっています。

さて映像的評価は別にして、この映画で面白いところは軍事作戦の遂行過程をきっちりと描いていること、また兵士間の人間的交流や意思疎通の有様が戦後10数年後において遺産のごとく描かれているところです。作戦目的の説明、付随的な作戦、日程、命令、受領という作戦遂行に追随する兵士(士官・兵)、酒場での女を交えたにぎわい、命令受領後に私的な事情をもらす協力士官に「任務は遂行するが聖杯を受けるために出撃するのではない」と情は別だと釘を指す乾いた合理主義、これらはおそらくわれわれの父祖も同様だったのだろうと思うと胸に染みるものがあります。

ご他聞にもれずラブロマンスシーンが出ます。これは世界各国女性の気持ちは同じ、また女を思う男の気持ちは同じという儀礼のようなもので仕方ないのでしょう。

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