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六頭の黒馬 (1961)

SIX BLACK HORSE

監督
ハリー・ケラー
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3.00 / 評価:2件

渋いダン・デュリエ

  • rup***** さん
  • 2021年9月27日 0時30分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

オーディ・マーフィ主演の軽量西部劇で、監督は編集者出身のハリー・ケラー。
のちに監督としてコメディタッチの西部劇(「夕陽に立つ保安官」「地平線から来た男」など)を手掛けて注目されることになるバート・ケネディが脚本を書いていますが、脚本家時代は本作を含め真面目な作風のものが多い印象ですね。

1人の女性を守りながら少人数で荒野を旅をするなかで繰り広げられる人間ドラマが中心になっているのは、同じくケネディが脚本を書いたバッド・ベティカー監督の作品を連想させます。

メインキャストは、通常どおりの役どころを演じるオーディ・マーフィよりも、彼が馬泥棒をしたとして吊るし首にされかかったところを助け、その後、マーフィが演じるベンと道中を共にするダン・デュリエがなかなかいい味を出しています。

デュリエの演じるガンマンが、西部の無法者として名高いジェームズ兄弟のファーストネームをくっつけた『フランク・ジェシー』なんていう名前なのは遊び心があっていいですね。

物語のキーパーソンとなっているのが、ベンとフランクが2人の男から銃で狙撃されたときに出会うケリーという若い女性。
ベンとフランクに夫のいる町まで高額な報酬を呈示して護衛を依頼するのですが、初登場シーンから訳ありげな様子をみせていて興味をそそられます。

この謎めいた美女ケリーを演じているのがジョーン・オブライエン。
ジョーン・オブライエンは、「アラモ」や「コマンチェロ」にも出演しているのに全然覚えていなくて、「ペティコート作戦」で、潜水艦に乗り込んでくる女性士官の1人として、ケイリー・グラントと恋仲になるおっちょこちょいな性格の人という印象ばかりが残っているのですが、あまり崩れたところがないので、本作のような役柄のほうが合っているように思いました。

物語自体は、ケリーの真の目的が明らかになった後の展開があまり面白くありません。
本作では歳をとってだいぶくたびれた感じになっているデュリエではあるものの、長年雇われガンマンとして生きてきた彼が人殺しをせずに報酬を得られることを喜ぶ心境を吐露するあたりの枯れた演技が雰囲気的に良いだけに、終盤、フランクが私欲を剥き出しにしてベンと対決することになるという典型的な『ヒーロー対悪漢』の構図に落とし込んでしまっているのがちょっともったいない感じがしました。

また、劇中でフランクが語っていた『六頭の黒馬』がラストに登場するのですが、わざわざタイトルにすべきものなのかは疑問。
ケネディがのちに監督した「大列車強盗」のようなオチとしての洒落っ気があるものならよかったですね。

〈復刻シネマライブラリーのDVDで鑑賞しました〉

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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