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六番目の幸福 (1958)

THE INN OF THE SIXTH HAPPINESS

監督
マーク・ロブソン
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3.20 / 評価:5件

共産党がいない長征

  • 文字読み さん
  • 2009年11月10日 0時30分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

1958年。マーク・ロブソン監督。イギリスの労働者階級の女性(イングリッド・バーグマン)が中国でのキリスト教伝道を志し、周囲に止められながらも完遂。戦火のなかで中国人孤児100人を救い出すという話(実話が元になっている)。映画は長く(2時間半以上)これといったすばらしさがあるわけではないけれど、一度はハリウッドを棄てた「信念の女」バーグマンだからこそ成り立つ企画です。彼女だけがすばらしい。

冒頭から何故中国なのかが不明なままですが、イギリスでは得られない「承認」を伝道に求めているらしい。中国で出会う西洋人と中国人の混血の軍人が中国という国に「承認」を求めているのと対照的に描かれている。神に「承認」を求める女と国家に「承認」を求める男の恋。qualify=資格やhonor=名誉という言葉が繰り返し明言され、二人とも仕えるべき何かを探している。

伝道といい纏足の禁止といい、あからさまなまでに西欧中心主義的なヒューマニズムなのは時代のせいです。そして、劇中では日本軍が飛行機で攻めてくるからたぶん1930年代後半から40年代の設定のはずなのに共産党がでてこないのもまた時代のせいです。1950年代後半のハリウッド映画に共産党が出てきてはまずいらしい。バーグマンが100人の子どもたちを連れて徒歩で山を越えて西安を目指すのは、共産党ぬきの「長征」の暗喩ではないか。兵士たちの帽子の青天白日のマーク(中華民国)がわざとらしい。

詳細評価

物語
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