kan_neko
4.0点
ピクサーのような重厚な物語のある映画とは対照的に、この映画は”実写とアニメーションの融合”という部分以外はとても単純でチープな物語である。 無実の罪を着せられた主人公が、追っ手から逃げながらも真犯人を探すという、コマンドーもびっくりなほどひねりが無い話である。 だが、その物語の単純さが功を奏したのか、クレイジーともいえるアニメーション表現がとても心地よく感じる。トゥーンワールドというアニメーションの中で中年の実写のおっさんが逃げたり走ったり飛び跳ねたり落ちたり、実写の人間がアニメーションきゃらと殴りあったり、アニメーションの車に乗り込んだり・・・物語自体どうでもいいからこのシーンの一つ一つがとても楽しく、夢の中にいるような心地よさが味わえる。 楽しければ中身なんてどうでもいい、まさに駄菓子を買い食いしているような感覚で、何度でも観れる映画ではないだろうか。
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