ここから本文です

ロビンソン漂流記 (1954)

THE ADVENTURES OF ROBINSON CRUSOE/ROBINSON CRUSOE

監督
ルイス・ブニュエル
  • みたいムービー 5
  • みたログ 9

4.20 / 評価:5件

足跡

  • pos***** さん
  • 2007年11月22日 19時16分
  • 閲覧数 441
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

 さすがのルイス・ブニュエルも原作があるとシュールな演出も出来なくて、普通の映画を作ってしまうんだな......と思わせておいてやっぱり普通ではない映画を撮ってしまうところがさすがブニュエルなのである。
 この作品のポイントは、デフォーの原作小説にはなくてブニュエルが演出として加えた、浜辺で人間の足跡を見つけるシーンである。恐らくこのシーンは原住民の足跡として理解されているのだと思うが、注意して見てもらいたい。その足跡は浜辺に1つだけぽつんとあるだけだ。誰がどうやってそこまで行って足跡を1つだけつけたというのか? 勿論演出のミスではなく意図してなされたのだから、この足跡には意味があるのだ。
 ロビンソンが足跡を見つけたのは愛犬のレックスを失った後である。レックスというのは国王(REX)という意味である。つまりロビンソンは自分の‘国王’を失った後、自分の足より大きい足跡(=新しい‘王’の足跡)を見つけることで新たな生きがいを得たことになる。
 そのような観点から観れば、下は蟻地獄から上はバイブルまで描かれるこの作品は階級闘争を描いたもの(マルクス主義?)だと言えるのだ。
 たった1シーンだけで内容を変えてしまうブニュエルのような監督はもう現れないのだろうか? いくら素晴しくても観客がいまだに気が付かないようであればやりがいがもてないだろうが、その前にそんなシュールなアイデアがもう存在しないのか?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ