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ロボコップ

ロボコップ

ROBOCOP

R15+103

adj********

5.0

魂の尊さを描いたバイオレンス映画

臭い表現ですが、監督曰く、本作の本質は人間の魂の尊さを描いている点だとの事。そんな高潔な映画には見えない?当然です。だって監督はあのポールヴァーホーベンなんですから笑 この作品、バイオレンス描写に関して本当に容赦が無い。だから、そんな高潔さは微塵も無い。開始30分以内に人間の惨殺ショーがこれでもかという具合に描かれます。「どうだい、俺が考えた人間の殺し方は。人間はここまで残虐になれるんだぜ」という監督の心の声が聞こえる程です。中でも主人公の殉職シーンはアメリカでの試写会時に退場者が出た程にエグいです。 でもこんな描写があるからこそ、ロボコップのかっこよさ、人間らしさが際立つんですね。自らの正義に従い下衆な悪党をぶちのめしていくシーンはさることながら、一番感動的なのはマーフィとしての記憶が蘇り葛藤する場面。悲愴な場面がこれでもかと続きますが、ラストシーンでその葛藤に清々しく決着を着けます。自分はロボコップではなく、マーフィなのだという答をもって。 過激な暴力と悲壮感漂う人間ドラマが共存しているからこそ、エンターテイメント作品として人間賛歌的テーマが嫌味なく描けている。だから今でも、見る人の心を惹き付けてやまない作品になっているのだと思います。

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