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ロレンツォのオイル/命の詩

nis********

5.0

ネタバレby 偽kamiyawar(知恵袋)

まあ、下らない奴は放っておけよ。どうせろくな映画も観てないし鑑賞力も低いダメ人間なんだ。 芸術としての映画を観てないのな。分かんないんだからしょうがないんだよ。分かる人間、分かろうとする人間が羨ましくてしょうがないんだよ。自分には何もねぇから。 でもダメ人間であることを認めると惨めになっちゃうから、こうやって偉そうに批判するしかないのな。批判すれば自分が上だと思えるおめでたいアホなのよ。 で、この映画はそこじゃないんだよ。この世で本当の価値のあることを成し遂げる人間を描いているのな。 それは偉い学者先生でも知識豊富なお方でも才能溢れる人間でも無いんだよ。ただ「絶対にやる」と決めている人間なのな。 この夫婦は医学的知識はゼロなんだよ。何も知らないの。免疫学なんてとんでもないんだよ。高校の化学ですら怪しいよな。 でも彼らは「決めた」んだよ。人生はただこうやって決めるだけなんだよな。たったそれだけのことなんだ。決めてまっしぐらに突き進んでいくだけ。それを「人生」と呼ぶんだよな。 次に、じゃあ何故、決めることが出来たのか、ということなんだ。 それは愛なんだよ。自分が自分以外の愛するものを持っている人間は強いんだよ。どんなことでも出来るんだ。 偉い先生方は全員出来ない、と言ったんだよな。だから出来ないんだよ。「出来ない」と決めてるから。 でも「絶対にやる」と決めた人間は出来るんだ。その証明の映画なのな。 まあ、この病気は医学界では治療は無理とされていたんだよな。それは当時の色んな資料を読めばわかるんだ。治療法の確立の方策が無いから。 近代医学って細菌、感染症との闘いだったんだ。だから相手がいれば闘い方もあるわけ。しかし、その後に台頭してきた生活習慣病というものは相手が無いから。自分で自分を腐らせる病気だから行き詰ったんだよな。 しかしこの夫婦は違うんだ。 現代医学も何も関係無いんだよ。ただ「絶対にやる」ということだけしか考えてないの。 人間は決めるとスゴイんだよ。「絶対」という概念が、どんどん無限に発想を生むんだ。 創造力って、「絶対」の概念からしか生まれないのな。そこを今の人間は勘違いしているんだ。なんだか、そんな能力を養成できると勘違いしてるのな。 そうじゃないんだよ。決めるだけなんだ。決めないから出来ないんだよ。決めればいいだけ。 夫婦で一から医学的な知識を漁っていくじゃない。もう本当に寝る間も無いくらいにやるよな。何しろ途中からロレンツォは嚥下できなくなってしまったから。 どっちかが寝ないで看病しなきゃいけない。もう一方がその間に研究してる。何でそんなに頑張るのかって、それが「必要」だからなんだよな。 人間は「必要」と思えば何でも出来るんだよ。絶対の概念があれば、何が必要なのかも明確になっていくわけ。だから頑張れるんだよな。必要かどうかわからない、思ってないことは人間は頑張れないんだよ。一時的にしかな。 だから正しく言えばあの夫婦は全然頑張ってないんだ。辛くないの。必要だから一心にやってるだけ。非常にシンプルな人生なんだよな。 「夢」って実はこういうものなんだ。 道筋が非常に明確であり、どうすればいいのかが分かっていることなんだ。叶えるつもりのないものは夢でも何でもないのよ。ただの妄想。だから今の人間は夢を持てないし叶えることも出来ないんだ。 この映画にはそういう人生の真実というものが非常にわかりやすく描かれているんだよな。 最後にある研究者が協力を申し出るだろ? あれがまた「感化」というものなんだよな。人間は「絶対」という信念でやっていると、他人を感化するんだよ。だから歴史上のどんな巨大事業も、必ず一人の人間が核となって始まっているの。その人間の信念が感化していって、巨大なことをやり遂げるんだ。

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