ロング・ウォーク・ホーム
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(8件)

勇敢31.8%泣ける22.7%悲しい13.6%切ない13.6%恐怖4.5%

  • bob********

    5.0

    それでも「アメイジング・グレイス!」

    50年代のアメリカの光と影の「影」の部分を描いた社会派ドラマです。どんなに差別を受けて苦境に立たされようとも、「私たちの生命は神から授かったもの、救われている、生きてさえいればそれはアメイジング・グレイス(驚くべき恵み)!」と前向きに健気に歩み進む黒人の人達の姿には、心うたれる感動があります。メイド役のウーピー・ゴールドバーグが仕事先の子供のために小さなプレゼントを持参するも、たくさんの大きなプレゼントを目の当たりにして、そっと自分のポケットに戻してしまうシーンはとても切ない気持ちになりました。当時のキング牧師の「将来、私たち黒人の子供と白人の子供がテーブルを共にし一緒に食事をすることが必ずあると確信しています!」という言葉(演説)が忘れられません。もう一度(何度でも)観たい作品です。はやくDVD化を望んでやみません。

  • 一人旅

    5.0

    間違いに気付くだけでは足りない

    【ストーリー】 黒人女性オデッサ(ウーピー・ゴールドバーグ)はトンプソン家の家政婦として長年働いている。ある日、白人席と黒人席に区別されたバスへのボイコット運動が始まったため、オデッサはバスでトンプソン家へ向かうことができなくなる。そこで一家の主婦ミリアム(シシー・スペイセク)がオデッサを車で自宅まで送迎するのだが・・・。 公民権運動が活発化した時代の、白人女性と黒人女性の絆を描いた人間ドラマ。 以前鑑賞したエマ・ストーン主演『ヘルプ』も素晴らしい作品だったけど、この作品も負けてはいなかった。 黒人への偏見を持たないミリアムに対し、夫ノーマンや義弟は容赦なく黒人を弾圧すべきだと主張する。しかし、家族を敵に回してでも、ミリアムはバスに乗れない大勢の黒人たちを送迎するボランティア活動を続けるのだ。世の中の間違いに気付き、それを正そうとたった一人闘い続けるミリアムの勇気は計り知れない。 「ノーマンは元々人種差別には興味が無い人なの。」 ミリアムの言葉が印象的だった。夫ノーマンは義弟や周囲の人間の考えをそのまま受け入れてしまう。要は、長いものに巻かれる人間なのだ。でもきっとノーマンだけではなく、当時の多数の白人がノーマン同様、多勢の意見に無意識に従っていたのだと思う。 以前Twitterで興味深い画像を見つけた。そこには白人の赤ちゃんが黒人の中年男性の手を無邪気に触っている画像だった(探せばまだあるかもしれない)。その画像には「偏見を持って生まれてくる人間はいない」の文字が。人種や民族への偏見は、社会で生活していく過程で外的な影響を受けることにより生まれてくるものなのではないだろうか。そうであるならばまだ希望はあるはず。後は、差別心を生みかねない作為的誘導に従わないことが必要だと思う。

  • dam********

    5.0

    「地の底からの訴え」

     事件当時、アラバマ州を含め南部諸州ではジム・クロウ法と呼ばれる人種分離法が、広く行われていた。あらゆる場所で黒人を白人と隔離する差別法である。  公共機関の市営バスでは、バス内での座席が、前方の白人席、後方の黒人席と区別され、中間に共用の席があった。共用席は、白人がいないときにかぎって黒人も座ることを許されていた。事件は、その共用席をめぐって起こった。  1955年12月1日、アラバマ州の州都モンゴメリーで、一人の黒人女性が、ある事件に遭遇する。百貨店での勤務の帰途、市営バスの共用席にすわっていたローザ・パークスは、乗り込んできた白人に席を譲ることを拒否したことから、警察に通報され、逮捕される。  ローザ・パークスは42歳の職業婦人で、人望のある真面目な人だった。そのため、当時26歳だったマーティン・ルーサー・キング牧師をはじめ、当地の黒人の間にまたたく間に抗議の声が広がり、黒人のほとんどがバスの乗車を拒否するという「モンゴメリー・バス・ボイコット事件」に発展した。アメリカの黒人公民権運動の発端となった事件である。ローザ・パークスは、のちに「アメリカ公民権運動の母」と呼ばれた。  1956年12月、連邦最高裁判所は、市の人種分離条例に違憲判決を下し、その翌日ボイコット運動は終息した。381日間にわたる運動だった。  この映画は、じつはそのローザ・パークスを描いたものではない。  この事件の渦中にあった、ある白人女性とその周辺で起こったささやかな出来事を、その娘の視点から描いたものだ。  ミリアム・トンプソン(シシー・スペイセク)は、保守的な夫と娘二人と暮らす、ごくふつうの南部の白人家庭の主婦である。そのトンプソン家に、黒人女性オデッサ・コッター(ウーピー・ゴールドバーグ)が、メイドとして長年働いている。子どもたちもなつき、仕事ぶりもしっかりしているオデッサを、ミリアムは心から信頼していた。  そこに、今回の事件が起きる。  オデッサも、遠い自宅から歩いて通うことになるが、見かねたミリアムが、夫に内緒で週2回だけオデッサを車で送り迎えすることにした。  バス以外に交通手段のない黒人たちは、徒歩か車の相乗りで苦境に対処しようとする。一部の白人がその相乗りに協力する。大半の白人たちは、そうした黒人たちと黒人に協力的な一部の白人に疑惑と不信を募らせ、対立の溝が次第に深まっていく。  ほどなくして、オデッサの送迎が夫にばれ、ミリアムは夫からこっぴどくしかられる。そのときから、ふつうの主婦に過ぎなかったミリアムの心に、次第に変化が起こり、黒人差別に対する疑念が頭をもたげてくる。幼い頃、娘たち同様、自分自身も黒人のメイドにかわいがられて育ったミリアムには、黒人への偏見や差別意識が不思議なほどなかった。  やがて、ミリアムは、みずからの意志で、積極的に黒人の相乗りに協力するようになる。一方、オデッサは、ミリアムが黒人に協力することによって、ミリアム自身が家庭や白人社会の中で孤立し、迫害を受けるのではないかと危惧し、ミリアムにもその旨を忠告するのだった。  ある日、遊び盛りで、バス・ボイコットにあまり関心のないオデッサの娘(エリカ・アレクサンダー)が、市内へ行くのに軽い気持ちでバスに乗ってしまう。バス・ボイコット運動の渦中ということも手伝って、白人の不良3人にからまれる。この女の子がなかなかかわいい。その姉を、姉の行動に不審をもった弟が追ってくる。バスを降りてから、案の定不良どもに追いつめられた姉を、弟が助けようとして不良たちに無抵抗で立ちはだかる。この出来事のあと、姉の行動と表情がすっかり変わる。  このエピソードに、ある意味でこの映画の制作者の理念とメッセージが込められていると思った。  この映画では、決して声高な主張が語られるわけではない。しかし、登場人物の心の葛藤や、人間関係の思いがけない軋轢の中に込められた、静かだが地の底からわき上がるような訴えが、少しずつ少しずつ見る者の胸を打ってくる。  冷静で毅然とした態度のオデッサ、誠実な人間性に満ちたミリアムが、二人とも素晴らしかった。  地味な作りなのだが、忘れがたい心に残る秀作だと思う。  数年前に、NHKで「ローザ・パークス物語」という、これも秀作のドラマを見た。こちらは、ローザ本人にスポットを当てた作品だった。ふつうの市民としてのごくふつうの迷いに悩みながらも、ローザは毅然とした態度を通そうと努める。ローザ役のアンジェラ・バセットが、ローザ本人を彷彿とさせて、感銘を受けた記憶がある。  同じ事件が、ドラマではローザを中心とした黒人側の視点から、映画ではミリアムを中心とした黒人に同情的な白人側の視点から、それぞれ丁寧に描かれていて、どちらも胸を打つ作品に仕上がっている。

  • wes********

    4.0

    勇気

    ミリアムは勇気があります。 THE HELPにもシシー・スペイセクが白人を笑うようなスタンスで出ていたのは、 この作品の本歌取りに見えました。

  • correspondent

    5.0

    勇気づけられる内容でした

    人種差別・・・私達日本人にとっては、あまり関係ない世界ですよね? しかし50年代のアメリカ・・・とてもシビアな状況だと言うことをこの 映画を通して痛感しました。 純粋に肌の色が違うだけで、どうしてこのような差別をしなければならない のか?って、つくづく考えました。またジムクロウ法を考案したこと自体に 疑問がありました。色が違うだけでの、全てにおいての公共機関での全くの隔離 をさせられるって言う社会で、ローザパークスのようにバスの断固拒否した ことは本当に勇敢だと思いました。当時、ローザでなくても同じ黒人達はローザ のように思ったはず。しかし、逮捕や追放を恐れて誰も歯向かうことが出来なかった 中でのローザの行動は、アメリカだけでなく世界中の人種問題に対して大きく 変化させた一つの歴史になったと思います。 逮捕されても何をされても、肌が黒いって言うだけで全てに不平不満を持って しまうのは自然なこと・・・ そういったことに白人達が漬け込んで、いじめたり非難するシーンは、見ていて とてもイヤでした。 当時白人から黒人を見ると、やはり人として認識していなかったのでしょうか? リンカーンの奴隷解放の時代から続いている人種問題は、オバマ大統領になって も多分消えることはないでしょう。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ロング・ウォーク・ホーム

原題
THE LONG WALK HOME

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル