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ロング・ライダーズ

ロング・ライダーズ

THE LONG RIDERS

100

一人旅

3.0

ウォルター・ヒルの西部劇

ウォルター・ヒル監督作。 19世紀後半のアメリカで銀行強盗や列車強盗を繰り返した実在の人物、ジェシー・ジェームズと彼が率いる無法者集団の生き様と運命を描いた西部劇。 実際の兄弟俳優が四組の無法者兄弟それぞれを演じていることが特徴。 主に資本家を狙った強盗をおこなっていた点で、ジェシーを義賊として英雄視する人もいるそうだが個人的には理解し難い。強盗の最中に無実の人間を何人も殺害している時点で同情や共感の余地は存在しないと思う。だから、ジェシー一味の行動にはほとんど感情移入できなかったし、彼らが辿る末路も悲しさよりむしろ因果応報の結末だったように思えてしまう。ただ、運命共同体のように固く結束されていたはずの無法者集団内に思わぬかたちで対立や裏切りが表面化していく様子に切なさを感じる。 また、銃撃戦の場面ではウォルター・ヒル監督の手腕が発揮されていて見応えがある。特徴的なスローモーション演出にはクドさなど全くなく、二頭の馬がショーウィンドウに突っ込んでいく映像の力強さは圧巻だし、銃撃されたガンマンが屋根から転落していく描写も鮮やかだ。後先考えず大胆な強盗を繰り返してきた無法者集団だが、その散り際もまた豪快で美しさがある。

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