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ワイオミングの緑草 (1948)

GREEN GRASS OF WYOMING

監督
ルイス・キング
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3.00 / 評価:2件

3作目は充実した傍役陣で魅せます

  • rup***** さん
  • 2017年8月11日 22時54分
  • 閲覧数 253
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

『マイ・フレンド・フリッカ』シリーズの第3弾となる本作は、メインキャストが総入れ替えされていて、主人公のケンがロディ・マクドウォールからロバート・アーサーに、父親ロブがプレストン・フォスターからロイド・ノーランに、母親ネルがリタ・ジョンソンからジェラルディン・ウォールに変わっているので、別の一家の話を観ているようでちょっと戸惑いますが、本作では、一家を取り巻く人物に実力派のキャストが用意されていて、傍役が充実しているのが魅力となっています。

特に、マクラフリン一家の近所に暮らしているビーバーという老人とその孫娘ケアリーが登場していることが人間ドラマに厚みを与えていて、ビーバーをチャールズ・コバーン、ケアリーをペギー・カミンズという演技力のある2人が演じています。

チャールズ・コバーンは、ケンが出場する競馬のライバル騎手として終盤に大きな見せ場があります。
飲んだくれてケアリーから心配される日々を送っていたビーバーが断酒して本気モードとなりレースに出るまでの変化していく姿を老練のコバーンが見事に演じていて、頑固で食えない老人といった雰囲気があるなかにも、ところどころで人間的な温かみを感じさせる味のある演技を披露しています。

ペギー・カミンズは、本作の翌年に今ではカルト的な人気を得ているノワール作品「拳銃魔」でヒロインを演った女優さんです。本作では、祖父思いの爽やかな孫娘を演じているので、「拳銃魔」を観た後に本作を観ると、ちょっとホッとした気持ちになれると思います。
演技も溌剌としていて、ケンと厩舎でじゃれ合って干し草まみれになったところで2人の距離が近づいて互いに意識し合うシーンとか、祖父の反対を押し切ってダンスパーティーに出かけて、途中祖父のことが気になって帰ろうとするものの、やっぱりケンとダンスがしたいという乙女の心の葛藤を見せる初々しい姿が良いです。
競馬のシーンで、ケンの両親と一緒に観戦していても、自然とおじいちゃんの応援のほうに熱が入ってしまうという素直な感情が漏れ出てしまう辺りも魅力的でした。

また、一家の使用人のガスを、本作ではバール・アイヴスが演じていて、彼がカントリー歌手としての一面を見せて、野外のダンスパーティーのシーンで歌を披露しているのも観どころの1つ。
アイヴスの歌といえば、日本では未公開でしたが本作と同じ年に製作されたディズニー映画「So Dear to My Heart」での『ラベンダー・ブルー』は、実写版「シンデレラ」でも使われた名曲でしたね。

あと、エキストラ時代のマリリン・モンローがダンスパーティーのシーンに出演しているらしいのですが、残念ながら見つけることはできませんでした…。


ところで、肝心の馬の話はというと、
前作のラストで馬の王となったサンダーヘッドは、本作では他の牧場の雌馬をさらっていく疫病神のような存在になっていて、ビーバーの飼っている雌馬もさらわれ、途中谷に落ちて死んでしまうという事態となってしまいます。

ケンは、新たにジュエルという名の駿足の雌馬を飼いますが、ジュエルもサンダーヘッドに誘われて、柵の外へ。

本作では、前2作にも増して馬の演技が上手くつけてあり、サンダーヘッドがジュエルのいる柵の中へ跳び込んで、柵の跳び越え方がわからないジュエルにやり方を教えようとジャンプの手本をみせたり、後を追ってきたケンたちに見つからないように岩場の陰に隠れたりしているのが、本当に彼らの意思でやっているように見えるのが面白く、いろいろと工夫して撮影されています。

サンダーヘッドと逃げている途中、ジュエルは沼に落ちて肺を病んでしまいますが、ケンが懸命に看病して回復し、ジュエルは競馬大会に出場することに。

「高原の白馬」と同様、競馬が終盤の見せ場になっているのですが、さすがに前作の繰り返しでは飽きられるので、本作では、二輪馬車に乗ってレースをする繋駕(けいが)競走に出場するといった具合に趣向を変えてきていて、終盤ではこの繋駕競走をたっぷり堪能することができます。

詳細評価

物語
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