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若草物語 (1949)

LITTLE WOMEN

監督
マーヴィン・ルロイ
  • みたいムービー 12
  • みたログ 312

3.58 / 評価:105件

予習のつもりで。

  • shinnshinn さん
  • 2020年6月16日 8時21分
  • 閲覧数 984
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

シアーシャ・ローナン主演の新作「ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」(19)が劇場公開という事で、予習のつもりでNHK BS放送のジューン・アリスン主演・49年版「若草物語」を、40年ぶりぐらいで再見致しました。私の記憶が曖昧で、活発でボーイッシュなジョーはてっきり長女だと思っていたら、しとやかで常識派のメグ(ジャネット・リー)が長女だったのね。この常識派のメグが11年後には、会社の金を持ち逃げして、シャワールームで刺殺される「サイコ」(60)のマリオンだと思うと、何だか可笑しい。三女のおませなエイミー役がエリザベス・テイラーです(若干17才でこの色気。早熟だ・笑)。原作ではエイミーは四女らしいが、本作では病弱なベス(マーガレット・オブライエン)が四女に変更されているみたいだ(末っ子で病弱なので涙を誘います)。ちなみに、この方は、3年後の1952年に「二人の瞳」(52)という日本が舞台の映画で美空ひばりと共演します。ハリウッドの有名子役と二大スター共演というのが<売り>だったと推察。あまり出来はよろしくないかも(あちらでは話題にもならなかったんじゃないのか)。まあ、ひばりファンは大いに喜んだと思う。


偏見なのだが、こう言うお話は<乙女>の映画だと思っている。つまり、「赤毛のアン」とか「大草原の小さな家」とかが大好きな<乙女>が見る映画(もちろん、かつての乙女も含)。とにかく、男が観る映画じゃない。まして、いいオッサンが観るモノじゃないと・・・。いや、観ても良いが、どうのこうのと語るのが気恥ずかしいのだ。


主演のジューン・アリスンは当時32才で、少しとうが立っているのだが芝居は悪くない。原作では四姉妹は、ほぼ年子らしいが、マーガレット・オブライエンは当時12才なので、姉妹にしては実年齢は離れ過ぎています。勉強不足でキャサリン・ヘプバーン主演の33年版「若草物語」は未見なのだが、ジューン・アリスンは名優キャサリン・ヘプバーンをかなり意識していたのではないのか(キビキビとして、思いっきりのいい芝居が、キャサリン・ヘプバーンを彷彿とさせます)。


ジョーに惚れていた、隣家のイイとこのボン(ローリー役)には、本当にイギリス貴族出身のピーター・ローフォード。ハンサムで優雅です(やっぱり、イギリスの貴族は歴史的に血みどろとも言える、力でねじ伏せてきた人々の末裔なので大男だ。日本の皇族はそう言う事じゃないので、もっとコンパクトなのだ)。


最終的に、ジョーと結ばれる誠実なベア教授役にはイタリア人俳優のロッサノ・ブラッツイ(デヴィッド・リーン監督「旅情」(55)の<ナンパおやじ>もよかった・笑)。外国語なまりの英語が多分、エレガントに聞こえるのかもしれない。雨に濡れそぼった背中には弱々しい哀愁があり、彼を走って追いかけるジョーが実にいい。エンディングは泣かせます。ベタだが正直、新作のエンディングよりスッキリとしていて、こちらの方が僕の好み。


新作の女流監督グレタ・ガーウィグはディテールにこだわったのかもしれないが、思い入れが強すぎるので、好みは分かれると思う(この人の「レディ・バード」(17)も僕にはもうひとつ響いてこなかった)。あらかじめ、物語を良く理解している本当の<若草物語ファン>にはいいと思うが、どういう意図なのか画面が暗くて俳優が見づらいので困った、僕には少し長く感じた。役者が少し薄かったかので退屈に感じる事も・・・。主演のシアーシャ・ローナンはよくやっていたが、<思い出補正>もあり、役者陣は本作の方が上だと思う。確かに今となっては、見え見えのセット撮影や舞台のような大仰なお芝居だし、音楽も古典的だ。時代の流れは否めないので、そこに抵抗を感じるかもしれない。しかし、マーヴィン・ルロイ監督の演出の手際がいいので、70年前の映画の方が僕には分かりやすかった(リアルではなくても、絵本のようなおとぎ話で良いと思う)。


33年版(キャサリン・ヘプバーン主演)と、94年版(ウィノナ・ライダー主演)が少し見てみたくなりました。アマゾン・プライム・ビデオで現代版「若草物語」(18年・テレビドラマか?)も見られるらしいが、これはいいかなぁ。


おんな三人そろったら、カシマシイ(姦しい)とは愉快だね。

四人もそろったらヤカマシイです。

もともと、女性の方がコミュニケーション能力が高いのだが、それにしても本当に話のタネが尽きないので感心します(お話で解決しようとする姿勢が素晴らしい)。僕はお隣のご主人とは「おはようございます」と「寒いですねぇ」意外、言葉を交わした事がないが、関係は実に良好だと思っている(心で通じ合っているのだ・笑)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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