わが谷は緑なりき

HOW GREEN WAS MY VALLEY

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わが谷は緑なりき
4.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(58件)


  • le_********

    5.0

    人生や社会の縮図を見るようなさまざまな出来事を盛り込んだ品格ある人間讃歌の映画

    監督:ジョン・フォード、脚本:フィリップ・ダン、原作:リチャード・レウェリン『How Green Was My Valley』、製作:ダリル・F・ザナック、撮影:アーサー・C・ミラー、編集:ジェームズ・B・クラーク、美術:リチャード・デイ、ネイサン・ジュラン、トーマス・リトル、音楽:アルフレッド・ニューマン、主演:ロディ・マクドウォール、1941年、118分、配給:20世紀フォックス、原題:How Green Was My Valley 19世紀末、イギリス・ウェールズ地方のある炭坑町を舞台とし、そこに住む炭鉱夫モーガン一家の生活過程を描いた作品。 ヒュー・モーガンは生まれ故郷の炭鉱の集落、ロンダの谷を出ようとしていた。ヒューは、子供の頃、一家が揃って幸せだった時代を回想し、そのまま本編に入る。本編は、子供時代のヒュー(ロディ・マクドウォール)の目を中心に描かれ、時々現在のヒューの語りが入る。 モーガン家は、末っ子のヒュー(ロディ・マクドウォール)を除き、父ギルム(ドナルド・クリスプ)はじめ5人の兄はみな炭鉱夫であった。皆が毎日真っ黒になって帰ると、姉アンハード(モーリン・オハラ)が湧かした湯で身体を洗い、母ベス(サラ・オールグッド)の手料理を食べるのが慣わしであった。長兄イヴォール(パトリック・ノウルズ)とブローウィン(アンナ・リー)が教会で結婚式を挙げる。そこでその教会の牧師グリュフィド(ウォルター・ピジョン)はアンハードと初めて会い、互いに視線を交わす。 突然の賃下げが宣告され、モーガンの息子たちは組合を作ろうと父に掛け合うが、拒否され、4人の兄は谷を出て行く。ストに参加しないギルムに対し不満をもつ炭鉱夫数人がモーガンの家に石を投げ、窓ガラスを割る。夜分、雪の中、炭鉱夫たちの集会が開かれ、気丈なベスは高い所からギルムを弁護する演説を行なう。その帰りに、ベスは池に落ち、付き添ってきたヒューも氷水の中に浸かってしまう。ヒューは両脚を痛め、再び歩けるようになるまで、かなりの時間を要する、と言われる。やがて春になり、ヒューはグリュフィドの支えで、野山を歩く練習をする。・・・・・・ 「日曜洋画劇場」で見て感銘を受けてから、幾度となく観てきた映画だ。教員時代、すばらしい映画を一つ挙げてくれと生徒に言われ、授業中に話したこともある。 村人はみな日曜日にチャペルに集まり礼拝する、炭鉱夫たちは仕事が終えてぞろぞろ歩いて帰るとき大きな声で歌を歌っている、家庭のマナーなどにイギリス流の規律や礼儀作法が浸透している、ヒューが通う学校が好例だが、教師までもが炭鉱夫の子に対し偏見をもっている、炭鉱主の都合で賃金が削られたり解雇されたりする、グリュフィドは牧師であるにもかかわらず、組合を作ることに賛成し、助祭から非難される、・・・家庭に直結するようなこうしたさまざまなテーマを盛り込み、一定の速さでストーリーが展開する。いくつかに分けられたテーマをもち、それぞれがまとまりをもちつつ、次のテーマに進んでいく。飽きがこない構成で、終わってみてこれが2時間の映画だったとは思えない。3時間の映画ではなかったかと思うほどに、イヤミなくエピソードが語られていく。 ヒューは、兄弟のなかで初めて学校に通うことになる。他の生徒からいじめなども描かれる。立派に卒業したあと、父に何になるかと尋ねられ、自分も炭鉱夫になると言う。働きだしてしばらくすると落盤事故があり、父は炭鉱の底深く岩の崩れたところに動けなくなっているのを、ヒューとグリュフィドに発見される。おまえはもう一人前だ、とヒューに言い残して父は死亡する。 この映画には、死以外にも、出産、結婚式、葬式、差別などが盛り込まれ、人生や社会の縮図を見るようだ。 冒頭すぐ、父とヒューが散策からの帰り道、二人は遠くにアンハードの姿を見る。ヒューが大声でアンハードの名を呼びかけると、アンハードもヒューに呼びかける。このシーンは、家族のドラマへの導入としてみごとだ。 カメラは、モノクロのよさを充分に理解し、その効果を出している。舞台の半分近くがモーガンの家の中であるが、そこに起きるさまざま出来事に対応するように、フレームの中の光の集まるところと暗くなるところを使い分けている。ヒューがグリュフィドの付き添い野山を歩く練習をするシーンでも、木立と空の見える空間の配分に注意していることがわかるし、ここでも、二人や一人を画面いっぱいに映すようなことをしていない。 大いなる人間讃歌の映画であると同時に、ひたむきで誠実な人々の生き方をも描写することのできた類いまれな作品だ。 アルフレッド・ニューマンによる音楽も演出効果が高いが、人々の高らかな斉唱の声も品格を添えている。アルフレッド・ニューマンは、20世紀FOXのオープニング・タイトル・ミュージックをつくった作曲家である。

  • ame********

    3.0

    炭鉱の日々を温かい目で描き出す

    家族愛賛歌 優秀な成績で卒業したのに炭鉱で働くなんて腑に落ちないけどな 親父さんは弁護士か医者かにしたかったろうにね

  • kus********

    4.0

    炭鉱の町に生まれ育った少年の思い出

    炭鉱の町に生まれ育った主人公が子供の頃の思い出を回想するというお話。 家族の日常に起こる様々なエピソードを淡々と描く。誰の人生とも同じ、良いこともあれば悪いこともあり… ラストは切ないけれども全体的に爽やか印象を与える映画でした。

  • みっつん

    5.0

    久々の再会

    若き日、監督ジョン・フォードが好きだった・・・でも、傑作・名作よりも数 多くの失敗作を産み出した。 制作途中でもう失敗作と分かるらしい(笑)。完成は編集者に任せて逃亡するという。きっと片目ウィンクしてニコっと笑って「任したよ (^_^;)ノ」って。編集者の責任するんだって、、、もちろんナアナアで。 日本に来て黒澤明監督に会いに行き、連れしょんし、葉巻を指物差しでキッチリ2当分し黒澤に渡す。かわいい人だね。 よく劇中に気のいいおっさんが出てきます。茶目っ気たっぷり男らしい。回りもみんな気心知る人達。 でもそれだけじゃない、この映画。 この映画自体が文学なんですよね。 映画は時間的限界があり、削って削ってはしょり過ぎて物語が散漫になるのもご愛嬌として受け取り、この詩情を味わいましょう。 間違いなくマイベスト10本に入る映画と今日NHK BS放映で再確認しました。

  • sou********

    5.0

    こんな映画に出会うために僕は生きている。

    炭鉱町に住むモーガン家。家族の男たちは皆、炭鉱夫。家族を支えるしっかり者の母、美しき姉。そんな家族環境で少年ヒューは成長していく。 主にヒューを通して、家族の愛を描く物語だ。 厳格で敬虔なキリスト教徒の父親を柱にする家族に、人生の岐路が何度も訪れ、その心の機微を丹念に映す。 兄が嫁を迎えたり、炭鉱夫がストを起こしたり、姉が牧師への秘めた恋心を偽って街の名士と結婚したり、炭鉱夫の家族故に事故があったり…。 いろんな幸福も不幸もやってくるのだが、ここに描かれる心は清く、性根が良よくて好感度は高い。 素直にモーガン家と、喜び、胸を痛め、時に泣いたり笑ったり…そんな感情になれる作品だ。 この映画に出会えた事は喜びです。 心が洗われるような、素晴らしい作品だと思う。

  • hid********

    5.0

    ネタバレ最後まで観てほしい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tat********

    3.0

    時代に翻弄されるも、少年は強く生きる

    先が細りつつある炭鉱で働く家族を描く。讃美歌が多く、キリスト教色が強いと感じるが後半では牧師自らが、参列者を批判する。 炭鉱の小さな町、悪い噂はすぐに広がる。労働、不公平感、先の不安、娯楽も少ないので余計に心がすさむ。誰が悪いわけではない・・そんな中、少年は毒されず強く生きてゆく。 ひと昔の生活、習慣が垣間見れる。 ーー 2021/05/27 7

  • nak********

    5.0

    昔の映画は有無を言わさずいい

    何故というと内容ではないからね

  • おもちゃなお

    5.0

    ロディーマクドォール

    タイトルやあらすじを見た時点では、今の私にはあまり興味を感じなかったが、観だしたら少しもたるまず、ずーとストーリーに惹きつけられてしまった、久しぶりに良き映画に出遭えて嬉しい。 子役のロディーマクドォール氏が印象的で、もしや後の大物俳優かと調べると、やはりそうだった。 刑事コロンボにも登場のあの方だったとは! 英国、クリスチャン、移民など、歴史と文化、家族の在り方、道徳観がこのように築かれ継承されていたのか、なども知ることが出来た。 人として生きるのに、家族の単位、生活する集合体の単位、仕事場の仲間、学校、様々な人同士の触れ合い、協同、尊厳、コロナ禍の今こそ大事な物を思い直す気持ちにさえなった。 記憶に遺したい作品!

  • beautiful_japan_

    5.0

    ネタバレ19世紀末ウェールズの誠実な人々の姿

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ヨシオ

    5.0

    映画ファンは一度は見ておきたい傑作

    ジョン・フォード監督は西部劇のイメージがあるが、こんなに社会派の映画を作っているとは知らなかった。たんたんと進むが、物語の展開が、非常に切実で、こころにグッとくる内容となっている。19世紀の炭鉱の様子を描いていて、個人の力ではどうにもならない労働者層の生活を描くが、家庭生活はヒューマニズムにあふれていて、労働と家庭とその様子がこころに刺さる内容となっている。主人公の少年は、炭鉱に生涯をささげることになるが、すべては生まれ故郷やそこの人々に対する愛着から来ていると思われる。映画ファンなら、1回は見ておきたい傑作である。

  • mom********

    5.0

    合唱が素晴らしい

    合唱が素晴らしいのは、この映画と、日本映画では「百万人の大合唱」かな。違い過ぎるとか言わないでください。日本映画の方は、亡き母と豊橋の丸物百貨店の角の小さな映画館で観たのです。CSの日本映画チャンネルでもやった。その時のリクエストの文章は私の投稿だったのだ。1941年にこんな映画を撮っている国と戦争して勝てるはずがないと思ったな。これは、淀川さんが日曜洋画劇場で紹介したかなあ。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    炭鉱町に住む家族を描いた永遠の名作

    今回取り上げるのは1941年のアメリカ映画『わが谷は緑なりき』。ジョン・フォード監督の作品レビューを書き込むのは「駅馬車」に続いて2作目だ。原題のHow Green Was My Valleyも味わい深いが、最近ではお目にかかれない文語調の邦題が素晴らしい。日本では戦後の1950年に公開され、翌51年のキネマ旬報ベストテンでは外国映画の3位に選ばれている。アカデミー賞では作品賞・監督賞などに輝いた不滅の名作だ。 タイトルに色の名前が付くが、本作は白黒の映画である。主人公のヒュー(ロディ・マクドウォール)が回想する緑がどんな色だったかは、観る人の想像に任されており、脳内で色を補完することで初めて完成する映画と言っていいだろう。人それぞれが銀幕に映らない要素を想像する、これこそが映画を観る醍醐味なのではないか。 映画は老境に達したヒューが住み慣れた故郷を離れようとする場面からスタートする。彼の携える荷物はごくわずかで、経済的には決して恵まれなかったのだろう。時代は50年遡り、さびれた町がかつては活気ある炭鉱町であったことが分かる。ファーストシーンが映画製作年のリアルタイムだとすると、50年前は19世紀末ということになる。 舞台となるのはイギリスのウェールズ地方で、イングランドやスコットランドと共にブリテン島を構成する王国の一つである。僕は何の予備知識もなく本作を観たので、最初はアメリカを舞台にしているのかと思った。途中でイギリスの女王について語り国歌を歌う場面があり、ウェールズの名前が出てくるので、やっと正しい舞台を把握できた。 物語の中心はモーガン一家で、家長のギルム(ドナルド・クリスプ。本作でアカデミー助演男優賞を受賞)と肝っ玉母さんのベス(サラ・オールグッド)の夫婦に7人の子供(男6人に女1人)がいるという構成だ。ヒューはモーガン家の末っ子で、5人の兄たちはみな腕のいい炭鉱夫である。ヒューの姉アンハード(モーリン・オハラ)の美貌が映画の顔になっている。 モーリン・オハラといえば、スタジオジブリの宮崎駿監督が2014年にアカデミー名誉賞を受賞したとき、同時受賞したのが彼女であった。授賞式で宮崎監督が「まさかモーリン・オハラに会えるとは思わなかった」と感激していたのを思い出す。宮崎監督の代表作「天空の城ラピュタ」の主人公パズーが住む町は『わが谷は緑なりき』を参考にしたと思われる描写が見られる。 モーリン・オハラは翌2015年に95歳で大往生し、劇中で彼女が恋するイケメン・グリュフィード牧師を演じたウォルター・ピジョンは87歳、父親役のドナルド・クリスプも91歳の長寿を全うした。メインキャラの中で比較的短命だったのはロディ・マクドウォールで、肺がんのため70歳で亡くなっている。彼は「猿の惑星」シリーズで猿のメイクをしてコーネリアス博士を演じ、ホラー映画「フライトナイト」でも映画ファンにはおなじみだ。 モーガン家の人々は決して裕福ではないが信心深く強い誇りを持っている。描かれるエピソードは幸福が3割で不幸が7割といったところか。冒頭で一家の日常が紹介された後、長男の結婚という最大のイベントが開かれる。歌とビールと宴会が大好きという炭鉱町の人々の気質が描かれ、ここが全編で最も華やかな場面である。嫁いで来た女性ブローウィン(アンナ・リー。この人も91歳の長寿で亡くなった)は気立ての良い美女で、幼いヒューは彼女に恋をする。 結婚式の場面はもう一つある。本作のヒロインであるアンハードは兄の結婚式で立会人を務めたグリュフィード牧師に恋をするが、牧師はアンハードの想いに気付きながらも身を引いてしまう。炭鉱主の息子がアンハードを見初め、彼女は玉の輿に乗って結婚するが・・・。 大金持ちとの結婚にもかかわらず、ウエディングドレスを着たアンハードには笑顔が全くなく、自分の意に反した結婚であるのは明らかだ。風になびくベールを新郎が押さえてやり、旅立つ二人を遠くから寂しげに見送る牧師を捉えたシーンは、名シーンが多い本作の中でも際立って美しい場面である。 頭のいいヒューは学校に通うことになるが、下層階級の出身なのでイジメの対象となり、教師までもが彼に辛く当たる。屈辱を堪えて帰宅する姿に、町の人々も彼の異常を感じ取る。ここからの巻き返しが最大の痛快シーンとなる。拳闘をやっていた町の人から防御の指南を受けたヒューは、イジメっ子との一対一の決闘で見事に勝利。この場面は「キン肉マン」のタッグマッチ編で描かれたランバージャック・デスマッチを思い出す。 不景気による賃下げやリストラ、ストライキ、炭鉱の事故などの不幸も描かれ、19世紀の労働者の立場は現在よりもはるかに低かったことが分かる。ヒューの人生は決して平坦ではなかったはずだが、ラストの『わが谷は緑なりき』というセリフで、何もかもが美しい思い出として締めくくられるのが救いであった。

  • dyi********

    1.0

    同時代の人向けの作品

    おそらくね、炭鉱があった時代を生きてきた人ならある種のノスタルジーを持って楽しめるのかなと思います。 炭鉱で栄え、そして廃れていく町。それはきっと過ぎ去りし過去を投影するモチーフとして様々な想いを呼び覚ますものなのでしょう。 でもね、僕らのような、炭鉱なんて何処か田舎で昔やってた産業ですよね、くらいの感覚しかない都会育ちの若造にとっては、もはや往時の生活や風俗を記録した学習映像的なものにしかなり得ないのが実際のところなんですよね。 現代人にとっては、そもそも登場人物の価値観に共感できなさすぎて、ヒューに対しては、何でやねん、お前何のために学校頑張ってたのよ、って思うし、 モーガン夫妻は教育方針含め様々な意見が正反対すぎて大丈夫?ってなるし、 アンハードには、もっとはっきりしろよ!ってイライラしっぱなし。 フランク・キャプラやヒッチコックやフリッツ・ラングなどの作品には普通に共感できるのに、ジョン・フォードの作品は総じてそういうところがあるので、時代というよりフォード的価値観と合わないだけの可能性も相当ありますが。 この映画を面白いと思う人の属性を統計化したら、時代や地域による価値観の変化を探るいい研究材料になると思うんですよね。どこかの教授か学生がやってくれないかな。

  • dak********

    5.0

    家族愛の映画

    アカデミー賞発表の時期になると決まって特集される過去の受賞作品「わが谷は緑なりき」をWOWOWで鑑賞しました。 炭鉱夫の父親を中心にした大家族の日常をあるがまま淡々と描いているにも拘わらず深く感動しました。父親は敬虔なクリスチャンで実直な人柄を持ち家族に尊敬されています。人々は愛情深く、こんな家に生まれていたら昨今の児童虐待など起こり得ないと思いました。モノクロの画面に色を連想させる緑のタイトルを持ってきても違和感なく観ることが出来たのは名匠の手腕でしょうか?物やお金では得ることが出来ない本物の幸せや人生の喜びを気付かせたくれた映画でした。見終わったあとも余韻が残り心が洗われる思いがしました。

  • tos********

    3.0

    古き良き喜怒哀楽

     50年暮らした故郷の谷を後にするヒューは、幼き日々を回想する。19世紀末ウェールズの炭鉱の谷で暮らす、モーガン家7人兄弟の末っ子のヒュー。長兄に素敵なお義姉さんがやってくる。炭鉱の賃下げからストライキ。寒い川に母と転落。姉と牧師の悲恋。新天地に飛び立つ兄たち。炭鉱の事故。小学校に入学。  普通の家庭の数年でも、様々な出来事が起こっていることがよくわかります。そんな中で少年が確実に成長している姿は、劇中でもありありと。古き良き喜怒哀楽が沁み入る作品。  窮屈な谷から、世界に出ていく兄姉たちの気質というのは、兄弟が多いことやイギリス人だからなんだろうか。

  • エル・オレンス

    5.0

    主人公にとっての「緑」とは

    生涯、史上最多4度のアカデミー監督賞に輝いた名匠ジョン・フォードの渾身のヒューマンドラマ。 同1941年の作品賞候補である『市民ケーン』も素晴らしいですが、当時の評価では本作に軍配が上がり、受賞に至りました。 2時間にかけて映し出されるものは、ごく平凡の家庭、市民たちばかりですが、観終わったころには自分の心がとても清まり、温かくなっています。 主人公ヒューにとっての「緑」とは、故郷の谷というより、少年時代の彼を包み込んだ父、母、兄、姉、そして牧師をはじめとする町の人々の心の繋がりの深さを意味しているのだと思います。 白黒だと観るのに抵抗ある人もいると思いますが、それは勿体無い!むしろ白黒だからこそ、これほど深みあるまさに「緑」あふれる作品が生まれたのだと思います。 ====================================== ★1941年アカデミー賞 5部門受賞  作品賞、監督賞、助演男優賞(ドナルド・クリスプ)、美術商、撮影賞

  • bmw********

    4.0

    炭鉱で暮らす人々の悲哀を物語った回想録

    決して見て楽しいという映画ではなく、人間を物語ったどちらかというと、むなしく切ない映画。 家族愛という面では教わる面もあるが、何を映画で訴えているのか分からない。

  • bar********

    5.0

    見たことが財産になる

    レビュー、という言葉がもっとも似つかわしくない映画。ただ、素晴らしかったと言えばいい。 見終わって、深い満足があっただけでなく、モーガン一家の誠実な性格に感化され、自らの人生がさらに深まったように思う。 人生の一瞬一瞬の輝き、時とともに積もっていく苦労や、幸せがどんなに意義深いものなのか、この映画を観るなら確かに理解できるだろう。 すごい映画だ。見ている人間を揺さぶり、正しい方向へと導いてくれる、そんな映画だ。 心からジョン・フォードとこの映画に関わった方々に感謝を申し上げる。

  • かち割りJAPAN

    5.0

    言葉にできない

    普段は何かしら「どこが良かった」「どこがイマイチだった」とツベコベ言うのにこれはそういう言葉で表現が全然できない…。 ただ「とても良かった」という小学生みたいな感想しか出てこない。 ストーリーは淡々と進んでどんでん返しも意外な展開かあるわけでもないのに凄く良かった。なんなんでしょうねこの感覚。 また見たいです。

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