レビュー一覧に戻る
わが谷は緑なりき

わが谷は緑なりき

HOW GREEN WAS MY VALLEY

118

beautiful_japan_

5.0

ネタバレ19世紀末ウェールズの誠実な人々の姿

19世紀末、ウェールズのロンダ渓谷にある炭坑町が舞台。男たちが皆炭鉱で働いているモーガン一家の人々を中心にした物語を、モーガン家の末っ子ヒューが成人してから回想する。 イギリス人作家リチャード・レウェリン(Richard Llewellyn)の書いたベストセラー小説『How Green Was My Valley』が原作。 炭鉱主と労働者の対立で父ギルムが板挟みになったり、長男イボールの事故死 、姉アンハード(モーリン・オハラ)とグリュフィード牧師(ウォルター・ピジョン)の恋などが描かれる。肝っ玉母さんのベスは良い味を出している。登場人物たちの思いやりや誠実さがにじみ出ている。 落盤事故で岩に挟まれている父を助けに行くラストシーンは切ない。 ミュージカルではないが、登場人物たちによる賛美歌467番「われらを導く贖いの主よ」やウェールズ民謡の合唱、クラシックのBGMなど音楽は素晴らしい。炭鉱労働者の日常生活や、結婚式後の祝宴の風景は興味深い。 1941年(日本が真珠湾を攻撃した年)に公開された作品とは思えない、斬新さが感じられる。ジョン・フォード監督の代表作の一つと言える。

閲覧数1,000