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プラン9・フロム・アウタースペース (1959)

PLAN 9 FROM OUTER SPACE/GRAVE ROBBERS FROM OUTER SPACE

監督
エドワード・D・ウッド・Jr
  • みたいムービー 19
  • みたログ 159

2.38 / 評価:66件

「好きこそものの上手なれ」って嘘だった。

  • tra******** さん
  • 2008年3月30日 12時14分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

友好的な宇宙人が地球の危機を救うために地球にやってきたが、地球人に失望し、今度は地球を滅ぼそうとする。その方法は、死体を蘇らせて、人々を襲うというものだ。コンセプトはSFホラーの元祖だ。

主人公のベラ・ルゴシは撮影前に他界してしまっている。そこでエドは敬愛するベラの生前のフィルムをかき集め、ソックリさんを起用して穴を補い、再編集して撮り上げた。手法はブルース・リーの「死亡遊戯」の先を行ってたわけだ。

薬と酒に没落し、今や誰も見向きもしなくなっていた恐怖映画のスター、ベラ・ルゴシをエドは心から敬愛していた。エドはベラのためにこの映画を撮った。そして彼は何より映画を愛し、映画の製作に全てをかけ、人生の全てを注ぎこんだ。そして作り上げたこの「プラン9・フロム・アウタースペース」だ。

ああ、だが神よ。なぜあなたは彼に一片の才能をお授けにならなかったのか。

とにかく突っ込みどころ満載で何を書いていいのか迷うぐらいだ。「朝比奈ミクルの冒険」のように誰かが突っ込みの台詞を入れて、頓珍漢な主題歌を入れて再編集したらコメディとしてリニューできるぞ。

まず、同じ場所、時刻での展開が、ベラのフィルムの無理やりの編集のため、カットが変わるたびに夜と昼が目まぐるしく入れ替わる。更に編集入れ込んだ、ベラのソックリさんってのは後頭部の形「だけ」が似ているというだけで、年齢も体型すらも違うぞ。

出てくる俳優はひたすら棒読みだし、目線は確実にカンペだ。宇宙人の光線銃は故障するが落とすと直るというセコい設定や、宇宙船の内部の隔壁がカーテンだったり、旅客機のコクピットには椅子しかないというセコさ全開のセット、などなど。

とにかくセコさと、大根役者と破綻したストーリーとめちゃくちゃな編集で、エドの意図である「この恐怖にあなたの心臓は耐えられるでしょうか」に反して、大爆笑間違いなし。

…などと、馬鹿にしているようだが、エドのベラと映画に対する愛情と敬意に私は心から賛辞を捧げる。でも…やっぱ…才能は才能として別物。映画は最低中の最低だw。「好きこそものの上手なれ」ってはエドに関してだけは嘘だった。だが、安心してくれエド・ウッド。俺はあなたのこの作品、決して嫌いじゃないですよ。

で、余談だが、俺が子供の頃、持ってた「世界妖怪図鑑」だったかに、この映画のトー・ジョンソンとヴァンパイラのカットが載ってたよ。もしこれの出所知ったたら、子供でも爆笑だったろうなぁ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
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