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ウンベルトD

ウンベルトD

UMBERTO D

87

kaz********

3.0

定年後の生活は社会保障充実で

戦後の貧しい時代に庶民の生活を描いたヴィットリオ・デ・シーカの社会派ドラマ。定年後のままならない暮らしに、年金を引き上げよとデモに参加したウンベルトだったが、アパートに帰ると女家主に家賃を催促される。アパートにはマリアという唯一の話相手の娘がいる。マリアに家賃の一部を言づけるが、家主は全額でなければ受け取れぬと拒否し、ウンベルトに立ち退きを迫る。ウンベルトはフライクという犬を飼っていつも連れていた。ウンベルトが熱を出して入院した際には逃げ出したフライクを探し取り戻すほど愛していた。マリアは妊娠していることをウンベルトに相談するがウンベルトは何もできない。街角で何人かの知り合いに借金を申し込むがうまくいかない。万策尽きたウンベルトはフライクと一緒に鉄道自殺しようとするが・・・・・・・。  戦後の貧しい時代なので、街角で物乞いする男も描かれるが、ウンベルトも知り合いに物乞いしている姿は見られたくないというプライドもある。それはフライクに帽子を持たせて自分は物陰から見ているシーンだ。年金引き上げデモがこの時分からあったことにも驚いた。  ウンベルトはこの先どう生きていくのかわからないが、老後の生活には、やはり充実した年金が必要だ。社会保障充実の声をもっともっと大きくしていきたい。

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