レビュー一覧に戻る
コールド・フィーバー

dkf********

3.0

大穴的魅力を秘めた知られざる良作

永瀬正敏主演。だが邦画ではない。アイスランドの俊英F.フレドリクソンが監督した北欧映画である(実際は日本との合作)。それもかなり良質の。 日本とアイスランドという一見唐突に思える取合せも、これが実話にインスパイアされた話だと聞くと納得がいく。永瀬は出ずっぱりながら邦画的な雰囲気はなく、完全に洋画の空気感しか感じない点は大いに評価出来る。 ジム・ジャームッシュと共通するようなドライな雰囲気があるにも関わらず、しっかり温かさ、優しさを感じ取れるところが北欧映画らしいところで、タイトル(原題)の「コールド・フィーバー」はまさに妙。 わずかだけの東京のパートもちゃんと日本で撮影しており、隅々に生真面目な北欧人気質を感じる丁寧な演出に好印象を受けた。 日本で流通しているメディアのジャケットのセンスの悪さが誤解を招いているかもしれないが心配は無用。これは敬遠していては損なレベルで、感性さえ合えば、むしろ忘れられない逸品にもなり得る「大穴的」魅力を秘めている。 ただ、なかなかメディアをお目にかかる機会がないのが本作最大の難点だが…

閲覧数269