トラベラー

MOSSAFER/THE TRAVELLER

72
トラベラー
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(10件)


  • hiy********

    4.0

    くすねた金で夢は買えない

    小学生男児の夢と希望と落胆が画面いっぱいにあふれている。 テヘランで開催されるサッカーの試合見たさに 親の金を盗み、写真を撮ると嘘をついてお金をとり、 一人会場に駆けつけた主人公。 唐突なエンドが、その子の心を物語っていた。

  • stanleyk2001

    4.0

    てめえは誰んとこのガキだ?

    『トラベラー』مسافر‎ Mosāfer、The Traveller)1974 イランの偉大な監督アッバス・キアロスタミの長編二作目。1979年のイスラム革命が起きる前の作品。当時イランはパフラヴィー朝の帝政。立憲主義・反共親米国家だった。ホメイニ師率いるイスラム革命が起きてアメリカ人が人質になった事件は「アルゴ」として映画化された。あの映画の中のイランはアメリカ人を敵視する恐ろしい異教徒の国だった。 イスラム教が全ての規範である現在とは違い1974年のこの映画の中の男性はスーツやTシャツやジーンズを着ている。しかし女性の姿を街中で見ることは少なく登場する女性も伝統的な服装だ。そしてカッサムの母親は文盲だ。 主人公カッサムは箸にも棒にもかからない悪ガキだ。学校をサボって朝からサッカー。歯医者に行って遅れたと嘘をついて学校には遅刻。先生の目を盗んで父につけて買ったサッカー雑誌を読み耽る。親の金を盗む。親や教師の説教も効き目がない。 カッサムはイランの南部に住んでいる。首都テヘランで行われるサッカーの試合がどうしても観たくて金を集めようとする。万年筆やカメラを雑貨屋に売りにいくが相手にされない。この時、雑貨屋の主人とカッサムの会話で面白いことに気がついた。 カッサム「このカメラ買ってよ」 主人「中身が空だぞ。ダメだ」 カッサム「なぜだよ。買ってくれよ」 主人「お前はどこの子だ?」 カッサム「○○の息子だよ」 主人「○○の息子なら40で買ってやる」 カッサム「他の店なら200で買ってくれる」 主人「だったらその店に行きな」 中身ががらんどうのカメラでも知り合いの息子なら買ってやるというのが面白い。町内会の息子なら無下にはしないという感じかな。 共同体の繋がりがある社会なんだなと思う。 カッサムは空っぽのカメラで友達や通行人の写真を撮る仕事を始めて金を得る。仕事というより詐欺だ。チームの財産であるサッカーゴールやボールを売り払って金を作る。度し難い悪いガキだ。 テヘランまでのバス代やチケット代を何とか工面して深夜バスでテヘランに向かう。行列に並んでチケットを買おうとするが自分の前で売り切れになってしまう。さてカッサムは念願の試合を観ることが出来るのか? 最後の方になってくるとカッサムの夢が叶うといいのにと声援を送っている自分に気がつく。しょうもない悪ガキだと思っていたのに。 しかし共同体の好意を利用して金を騙し取ったカッサムを待っていたものは皮肉な結末だ。 その皮肉な結末は「因果応報」「勧善懲悪」という説教じみたものではなくて「愛宕山」のオチみたいだ。だからこの映画を観た後は爽やかな気持ちが残ってカッサムに愛情を抱いてしまう。 もし目の前にカッサムが現れてこの中古の万年筆を買ってくれよと言われたらこう聞くだろう。 「あんだとぅ?てめえは誰んとこのガキだ?」

  • myn********

    3.0

    アホさにハラハラ

    観ていてアホすぎてハラハラする。 でもこういうバイタリティに溢れるガキが将来は有望のような気がする。

  • dkf********

    4.0

    74年当時のイランの空気感を感じる傑作

    1974年キアロスタミ34歳時の長編デビュー作だが、わずか72分という小品にも関わらず、完成度が半端ない。 監督の名を不朽のものにした「友だちのうちはどこ?」に先立つ13年も前にこんなハイクオリティな児童映画を撮っていたという事実に驚く。 モノクロ画面といい、皮肉の効いたビターなストーリーといい、全編から受ける印象はもろにネオ・リアリスモの風合いそのものだ。 主人公の少年が大人相手にも盗みや詐欺も厭わないとんだ悪ガキにも関わらず、どこか憎めないキャラになっているのは、監督が子どもに寄せる眼差しの暖かさの賜物だろう。このデビュー当時から既にキアロスタミ監督が子どもを撮ることに卓越した演出力を持っていたことがわかる意味でも実に興味深い。 74年当時のイランの風景、風俗、空気感まで真空パックされたモノクロ映像が味わい深いが、これは現代のいかなる技術を持ってしても再現不可能なもの。まるで現在のイランでモノクロ撮影されたかと見間違えるほどに古さを感じさせない瑞々しさにあふれているのは、デジタルリマスターの高画質のせいだけではないはずだ。いやはや素晴らしい!!

  • スーザン

    5.0

    ネタバレ神様はちゃんと見ていたんだよ!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 柚子

    5.0

    嗚呼、人生って厳しい(笑)

    もう、ね ラストシーンに、思わず、「あー」って、声出た(笑) 人生って、うまくいかないよね 10才にして、悟ったであろう少年… ってところか(^_^;) しかしまあ、よくもあれだけ悪知恵が働くもんだ こういう子は将来、大物になるかもね?

  • spf********

    4.0

    奥深いです。

    冒険劇のようでいて 愛情に飢えた子供の心の奥の叫びを描いた 奥深き人間ドラマ。 すばらしい。

  • 一人旅

    5.0

    発掘良品を観る #504

    TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 アッバス・キアロスタミ監督作。 テヘランで行われるサッカーの試合を観戦するため奔走する少年の姿を描いたドラマ。 キアロスタミ9本目のレビューは長編第二作『トラベラー』。 イラン南部で家族と暮らす10歳のサッカー大好き少年が、首都テヘランで行われるプロサッカーの試合を家族に内緒で観に行くために、夜行バス代やスタジアム入場券代の資金集めに奔走する様子を描いたもの。 台湾のホウ・シャオシェンがそうであるように、イランの巨匠:アッバス・キアロスタミも子供を描く天才であります。本作は代表作『友だちのうちはどこ?』の13年前に彼が撮ったキャリア初期作品の一つ。本作より以前に撮った短編『パンと裏通り』の延長線上に置かれた小粒な逸品で、“サッカーの試合を観たい”―という純粋な想いに突き動かされた一人の少年の行動を見つめています。 母親が絨毯の下に隠したお金をこっそり盗み出したり、他人のカメラで子供相手の写真撮影ビジネスを始めて小銭を稼いだり、大切なサッカーゴールをライバルチームに売り払ってお金に換えたり―と、交通費や入場券代を捻出するための少年なりの(悪)知恵&行動力に共感を覚えてしまうジュブナイル映画で、日本から遠い中東の異国であっても子供の考えや感じ方にはそれ程大差ないことが分かります。 子供心に感じる罪悪感を少年が見る“悪夢”として可視化することで、少年期における微妙な心の内を的確に表現していますし、純粋なエネルギーの躍動が迎えるほろ苦さ万点の結末が元・少年の観客の心を激しく揺さぶってきます。

  • gag********

    5.0

    ネタバレ子供1人で遠出すると

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • xxa********

    5.0

    オチが酷い(笑)

    これまでやってきたことはなんだったのか と言いたくなるオチでした 思わず吹いたよ。 一応面白かったです。

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