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春を手さぐる (1935)

HANDS ACROSS THE TABLE

監督
ミッチェル・ライゼン
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3.00 / 評価:2件

主演2人の活き活きとした演技が魅力

  • rup***** さん
  • 2019年8月25日 23時23分
  • 閲覧数 45
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

キャロル・ロンバードがニューヨークのホテルの美容室で働くネイリストのレジー役。
彼女は、大金持ちと結婚して、通勤ラッシュの地下鉄での出勤に辟易するような現在の生活から抜け出したいと願って、顧客の中から結婚相手を日々物色中。

そこへ、名家で知られるドルー家の御曹司テッド(フレッド・マクマレイ)が客として現れます。
ついに意中の相手を見つけたと緊張するあまり、テッドのネイルを失敗しまくるレジーに対し、絆創膏だらけの指になっても文句ひとつ言わずに我慢するテッド。「乙女よ嘆くな」でも似たようなシチュエーションの場面がありましたが、この朴訥としたところに若き日のマクマレイの男らしい魅力が発揮されていますね。

2人で飲み歩いて酔いつぶれバミューダ行きの船に乗り損ねてしまったテッドの一家は、実は破産していて一文無し。テッドは婚約者である資産家の令嬢には旅行に出たことにしておきたいので、レジーの家に居候させてもらうことになり、期間限定の同居生活を送ることになります。
金目当ての結婚を目指す同志のような関係で共感し合う2人の間には、次第に恋心が芽生えてくるのですが・・・。

ちょうどヘイズ・コードが厳格に運用され始めた時期でもあり、若い男女が1つ屋根の下に暮らしているにもかかわらず、健全な関係が保たれていくのが何とも微笑ましい。

特に、2人でふざけるシーンがとても活き活きと描き出されています。
レジーに言い寄る男(この役がなんとウィリアム・デマレスト)をテッドが暴力的な夫のふりをして追い返す場面や、旅行中のはずのテッドが婚約者に怪しまれないようにとレジーが交換手のふりをして、バミューダからの電話に見せかける場面での、子供のように無邪気にはしゃぐ姿が印象的。

それが一転して、テッドが婚約者の元へ戻る前日、互いに眠れない夜を過ごすことになる2人の思い悩む様子、とりわけ、名コメディエンヌでありながら、類まれなる美貌の持ち主でもあるロンバードの物憂げな表情が暗闇に浮かび上がるシーンが心に沁みます。

また、車椅子生活を送っている富豪でレジーに恋している男アレンを演じるラルフ・ベラミーは、損な役回りを演ることが多い人ですが、本作では、人の好さがにじみ出るような役柄で、とても好感が持てました。

ストーリー自体はさすがに使い古された感は否めませんが、ロンバードとマクマレイの瑞々しい演技が光っていますし、楽天主義のもとに締めくくられるこの時代の雰囲気がたっぷりと味わえる良作ではないかと思います。

<20数年前のWOWOWでの放送を録画したビデオでの鑑賞。トラッキング調整が難しいながらもなんとか観られました>

詳細評価

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