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大陸英雄伝 (1995)

和平飯店/PEACE HOTEL

監督
ワイ・カーファイ
  • みたいムービー 2
  • みたログ 36

2.50 / 評価:8件

ユンファ最後の香港映画

  • lamlam_pachanga さん
  • 2010年6月6日 2時04分
  • 閲覧数 537
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

先のレビューにもありますが、この『大陸英雄伝』と言う仰々しい邦題は一体誰が発案したのでしょう。内容にそぐわないし、そんな要素ないのに。素敵な邦題は大歓迎ですが、内容も観ずに粗筋とイメージだけで「場違いな空気」を生み出す様なセンスのなさだけは、本当に何とかしてもらえないですかね。珍妙な邦題は、それこそ商業主義を阻害してる気がするのは私だけ?

原題は『和平飯店(PEACE HOTEL)』。犯罪人であろうとも、その敷地に逃げ込めば何人たりとも手出しは出来ない。但し、ホテル側は犯罪人の逃走の手助けはしない。ただ、住居を提供してやるだけ。本作は、そんな暗黙の了解のもとに営まれてきたホテルを舞台にした物語です。主演のチョウ・ユンファはこのホテルのオーナー(ボスと呼ばれます)。実は10年前までは「殺人王」の異名を取る無頼漢で、かつて、このホテルで自らの手下を惨殺した伝説の犯罪人。その後改心しこのホテルを守り続けてきた、と言う設定の主人公なんですが、さすがにどんな役柄でもこなす「亜洲影帝(アジア映画の帝王)」だけあって、サラッと好演してくれます。

そう言えば、この映画の監督であるワイ・カーファイを製作のジョン・ウーに推薦したのはユンファ自身だったとか(記憶が曖昧ですが)。ワイ・カーファイはこの後、ジョニー・トーとの共同監督作で名を挙げていくわけですが(現在はコンビ解消)、公開当時、当然ながらそんなことは知る由もない私。新人監督がユンファ最後の香港映画(当時既にハリウッド進出は公然の秘密でした)となることに不満たらたらで観に行ったものです。

ところが、蓋を開けてみると存外面白い。本作の少し前、ツイ・ハークたちが興した「武侠映画再興ブーム」の名残りなのか、アクションシーンが何が何だか解らない早回しなのは頂けないけど、ドラマ部分は結構愉しめる映画です。相変わらずの「ユンファの任侠ぶり」におんぶにだっこのドラマ(つまり単純)ですが、過去を背負い現在を生きる男、過去を隠し現在を見い出した女、過去を捨てきれず復讐に戻る男等々、登場人物たちの全てに「曰く付きの過去」があり、その「過去との向き合い方」が互いの関係性を決定付けていくと言う構図は、それなりにドラマを生んでくれます。

まあ、手放しで賞賛する映画ではないし、ワイ・カーファイを「気鋭の新人」だとは思わなかったのも事実です。言ってしまえば、これがユンファ主演作でなかったとしたら、その場合は数多ある香港映画の中に埋もれても仕方ない、要は凡作の域を出る映画ではないですね。私は好きな映画ですが、人にはすすめられないですね。

でも、上記の通り、これはユンファ最後の香港映画であり、且つワイ・カーファイの新人時代の映画だったりと、結構な付加価値はある映画なんです。こんなことは本編とは関係ないことだし、それが映画の評価を左右するものではないことは承知してますが、やはり、ファンとしては結構重要な要素だったりするんです(笑)

以下蛇足。

何故にヒロインがイップ・トンなのよ?ン・シンリンが友情出演してたけど、彼女をメインにしてくれ。まあ、あのヒロインはイップ・トンの方が似合ってるけどさ。彼女はイマイチ好きになれないんだよなぁ。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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  • 勇敢
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