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からすとすずめ (1949)

烏鴉與麻雀/CROWS AND SPARROWS

監督
チョン・チュンリー
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4.00 / 評価:2件

新年だ、爆竹を鳴らそう!

  • bakeneko さん
  • 2016年11月28日 7時39分
  • 閲覧数 152
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1948年の年末の上海を舞台にして、財産であるアパートを金に替えて脱出を画策する国民党の高官と、アパートの住民の駆け引きを庶民の逞しい生命力&商魂と残っている良心と共に活写した群像劇で、正に国民党政府崩壊の時期に実際に上海で撮った傑作であります。

2次大戦終結後、共同戦線を張っていた国民党と共産党が本格的な対決を再開し、蒋介石=国民党軍が押されていた頃、上海の中国映画人達が実際に崩壊しつつある国民党政府の最後の足掻きを肌で感じながら撮った作品で、風雲急を告げる1948年秋から撮影用と検閲用の2種類の脚本を用意して国民党政府の目をかいくぐりながら映画製作を行い、翌年の人民解放軍による上海占領後に完成させたという―「無防備都市」や「天井桟敷の人々」の様な映画人の根精を結晶した映画であります。

敗走に際して出来るだけ多くの資産を金に換えようとする政府高官、
高官の愛人(性悪さが素敵♡)にこき使われる農村出身の純朴な娘
混乱に乗じて一儲けを画策する子沢山の闇屋夫婦
国民党の思想弾圧に対抗する学校の組合談合に参加するか否か悩む教師と、高官から言い寄られる美人妻、
息子が共産党軍に参加したため自分のアパートを取られ、現在は住民となっている元大家、
…らの欲と願望が、急展開する戦況&社会状況と共に語られます。そして住民の思いが交錯&衝突する展開は当時の社会と庶民の混乱を見事に映し出していて、混乱の中に人間の滑稽さと庶民のバイタリティを活写しています。

現在よりも成熟していた当時の中国映画の水準の高さに驚かされる“混乱期群像ドラマ”の傑作で、中国人は下賤から教養のある階級までみんなマージャンが打てることも判ります。

ねたばれ?
ペニシリンは常温で保存しないほうが…(冬だから良かったけれど)

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