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ラヴ・パレイド (1929)

THE LOVE PARADE

監督
エルンスト・ルビッチ
  • みたいムービー 4
  • みたログ 17

4.00 / 評価:7件

普通の人々

  • hin***** さん
  • 2012年8月23日 10時45分
  • 閲覧数 308
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

 シネオペレッタという形式や、登場人物がカメラに向かって話しかけるなど、本作には古典的ハリウッド映画からするとかなり例外的な手法が見られる。特に人物がカメラに向かって話しかける様子などは、もはやなんでもアリになってしまった現代映画を見慣れている我々の目にも異様に映る。現代映画と古典の関係性を考える上で、非常に示唆的な側面だ。
 映画は上流階級の人々の凡人ぶりを鮮やかに、小気味良く描く。この映画に好感を持てるのは、上流階級の人々を普通の人々として描くのだが、そこに皮肉的な意味合いはなく、愛すべき人間たちとして描かれることだ。異性に惹かれ、恋に恋をする様子は我々と何も変わらない。
 また、わかりやすさと観客の想像力を刺激させる奥行きの同居も刺激的だ。登場人物たちは感情のたかぶりを歌で表現する。なんとわかりやすく、愛らしいことか。一方、女王と伯爵の夕食の様子は彼らの取り巻きの説明によって観客それぞれにその様子を思い描かせる。直接的に見せないことによって少し色っぽくなったりもする。これが伏線となり、ラストシーンが活きてくる。
 言うまでもなく、本作のテーマは転倒と繰り返しである。男女の本来の役割が転倒していることによって喜劇たり得、繰り返しによる明快な終結感によってカタルシスを生み出している。極めて洗練された、古き良きハリウッドらしい映画だ。

詳細評価

物語
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