2.0点
1914年、出演、脚本、監督チャールズチャップリン。 マックセネットの下のキーストンスタジオでの契約時代の作品。 最初の映画契約は、ドタバタの大手キーストンスタジオからチャーリーはデビューします。 原題「THE MASQUERADER」 日本題「仮装舞踏会の人、仮面者」 今回チャーリーは、先輩ロスコーアーバックル共演のもと、スタジオでのドタバタ。 日本題からは「仮面で舞踏会?」なんて聞くと華やかなダンスなんて期待しそうですが、全然違います。 なんて珍しいチャップリンの女装するというネタになっております。実は、下積み時代三回ほどあるそうです。 これがまた別人のようにお綺麗でびっくりしました。 身振り手振りもお手のもの。 放浪者チャーリーのお馴染みの ちょび髭ドタ靴ヤマタカ帽子の姿の時も嬉しい表情。 特に女性とのロマンスの際は、オカマのような表情や身振り手振りになるチャーリーでございます。 本作はさながら撮影所を追い出されたチャーリー。 女装してみんなを大混乱の巻という感じでしょうか? 「女装、変装」は、チャーリーの度々出てくる一芸の一つ、一人二役であります。 「偽牧師」の牧師もそう、私の大好きなチャーリー作品「のらくろ」こと「ゴルフ狂時代」。 お金持ちと放浪者チャーリーの描き分けもそれにあたります。 それは「独裁者」での平民と独裁者ヒンケルまで続いていきます。 先輩のロスコー「ファッティ」アーバックルも冒頭ほんの少しの絡み。 だんだん映画主導権はチャップリンにうつっていきます。 キーストン時代はチャーリーもやっぱり今のお笑い芸人同様に売れっ子芸人の共演という 後ろ盾 バックアップ 抱き合わせ 的な所から頭角を表してきました。 それがおデブタレントで無類のパーティー好きで、泥酔にて亡くなったロスコーアーバックルや女性タレント俳優監督であったメーベルノーマンドの共演してあげよう的な協力があったからであります。 なのでキーストン時代はチャーリーが脇の脇役作品も沢山あります。 またキャラクターである放浪者チャーリーもぶれ気味で 今のスタイルまでは様々な試行錯誤があります。 表情も初期は物凄く激しく感情をストレートに表しています、 アッカンベーしたり 目をつり上げたり まさしく若さそのままに 演じているチャーリーで そこに洗練は見られない感じがありました。 本作では女装をバラすとすぐに ドタバタがはじまり なぜかラストチャーリー、井戸でバタンキュー顔のどや顔で終了です。なんとまあ強引な終わり。 さて チャップリンの女装を是非!