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恐ろしき一夜 (1914)

THE AVENGING CONSCIENCE; THOU SHALT NOT KILL

監督
D・W・グリフィス
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3.50 / 評価:4件

Annabel Lee+…。

  • bakeneko さん
  • 2010年3月2日 16時52分
  • 閲覧数 301
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

D・W・グリフスがエドガー・アラン・ポーの詩編や箴言集&著作の記述にインスパイアされて創り出した“文学を映像で表現しようとした”実験作であります。

えー、まず本作は映画という表現様式の初期に試みられた“文学&詩的世界の映像による写実化”の実験作であり、興味深い失敗作であります。

現在でも、漫画や劇画の表現をそのまま映画に置き換えようとする試みは有りますが、(現在のそれが知性と才能の欠落に起因しているのに対して)映画誕生期には“単なる記述の実体化を超えた文学的感銘を写し取る”ことへの様々な試みがなされました。

エドガー・アラン・ポーの幻想怪奇譚と亡き愛妻への詩編「アナベル・リー」が想起する“芸術的感銘”を何とか表現しようと頑張っている本作ですが、”透明な叙情性”に“脅迫神経的”引用を混ぜ合わせた多重構造的な作りとなっています。そして、詩情とホラー&神経衰弱的幻想をミックスしたことで、映画を総体としてみるとちぐはぐなものとなってしまっているのであります(“お馴染みの怪奇小説由来のモチーフ”のインパクトの方が強いので、アメリカ映画史上初のホラーとも呼ばれています)。しかしながら、情感シークエンスや緊迫シークエンスは、それぞれ真摯で構成が整っているのであります。
本作が、「アッシャー家の崩壊」カールドライヤーの「吸血鬼」や「カリガリ博士」へと連なる映画進化の礎になったことを考えつつ観れば興味津々の映画であり、“文章をそのまま映像化しても、感銘は写し取れない”ことを示した作品とも言えると思います(未だに分かっていない輩もいますが)。

上映時間は58分と短めですが、流石に“歴史的価値が大半を占める出来”なので、好事家の方は試されては?

詳細評価

物語
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