「インサイド・ヘッド」の元ネタ?!
- bakeneko さん
- 2018年10月17日 7時09分
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パーレー・プーア・シーハンの原作を映画化したセシル・B・デミル監督の初期の作品で、囁くのは主人公の頭の中の様々な考えを代表する人格であります(終盤では複数の人格が一斉に発言して合唱になるという訳です)。
“主人公の考え”を“様々な人格を持つ幻影の囁き”で表現する映像手法が大幅に使用された初めての映画で、冒頭の“仕事に嫌気が差している主人公の脇で囁く幾つかの人格の視覚化“からこの手の表現が全編に渡って示されます。しかしながら、物語がドラマチックになるに従って主人公は悠長に悩むどころではなくなるので、折角の幻影表現が影を潜めてしまうというー”オープニングナレーションで問題提起した割には尻切れトンボ“な印象となっています。
その一方で物語の本筋は、血液やDNA鑑定がまだ無かった杜撰な本人確認に基づいた(現在では成立しない)ドラマチックなもので-会社の金を横領した男が偶然発見した死体を利用して自分が殺されたことを偽装するが、やがて自分がその殺人容疑者として裁かれる-という展開に瞠目させられます。そして、裁判の進行&妻と母親の苦悩と再会が劇的緊張をもたらしています。
主人公以外のキャラクターでも、自分の考えや願望、虫の知らせ…を画像化して観せている-幻影の二重写し映像表現が多用されている-サスペンス運命劇で、この頃の死刑は電気椅子が主流だったことがスリルを盛り上げていますよ!
ねたばれ?
1、再婚した妻夫婦が視る娘の幻影は自分の意思があるみたい!
2、で、懸賞金は誰がもらったの?
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