カルメン
作品レビュー(2件)
- bakeneko
5.0点
ネタバレ歌いませんが、演技で魅せます!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - gar********
3.0点
『十戒』や『ベン=ハー』など、絢爛豪華な作風でサイレント時代のハリウッドを代表する監督となった、セシル・B・デミルが1915年に制作したオペラ『カルメン』の映画版です。 今から93年も前に制作された作品ということもあって、役者の演技や演出の古さ、ストーリーのつかみにくさがあるのは仕方がありません。しかし、DVDに同時収録されていた20世紀初頭の名プリマドンナであるジェラルディン・ファーラー(カルメン役)の歌声を聴けただけでも、オペラファンとしてはもうけものかなと思いました。上品で気品ある容貌は、少しカルメンにはミスマッチですが、いかにもな色気タップリの声ではなく、どこか清潔感を感じさせる彼女の歌声は、とても魅力的です。 さらにおもしろいと感じたのは、映像。白黒のフィルムに絵具で着色した映像で、最初見た時はかなり驚きました。少々違和感がありますが、これはこれでユニークだなと感じました。今の基準で言うと映像美とは言えませんが、当時の観客には喜ばれたのだろうと思います。 なお、この作品によってその後ジェラルディン・ファーラーは女優としても注目され、映画作品に出演しています。 オペラ歌手と映画女優の二足のわらじをはいた、ユニークな女性を知ることができた作品です。
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