TessはTheresaの愛称形よ♡
- bakeneko さん
- 2016年2月23日 9時55分
- 閲覧数 780
- 役立ち度 3
- 総合評価
女流劇作家:グレース・ミラー・ホワイトの原作“Tess of the Storm Country”の2度目の映画化作品で、1作目で主役を演じて当たり役となったメアリー・ピックフォードが、チャップリン、ダグラス・フェアバンクス、グリフィスらと立ち上げたばかりのユナイテッドアーチスト社を使って製作予算を拡大し、野外ロケーションも取り入れて創った拡大再生産版で、その後2回のリメイクも含めても本作がベスト作となっています。
ちなみに、ポランスキー監督作&ナスターシャ・キンスキーが神々しい美しさの「テス」は、トーマス・ハーディの“Tess of the d'Urbervilles (1891年)”が原作であり、本作品とは全く無関係です。しかし、テスという名前は信心深いカトリックの娘の名前ですから、ヒロインが背負っている神の意思の様なものは共通しているとも言えます。
港町の高台に住む富豪の頑固者と港町の貧民達の、衝突と葛藤そして和解が、勝気だけど情に厚い元気印の漁村の娘:テスを中心として展開していくー“ヒューマンドラマ+社会階層劇”の娯楽作で、まだまだ富裕層と貧困層の差が僅少だった若いアメリカを象徴する素直なヒューマニズム&波乱万丈の人間ドラマを堪能させてくれます。
メアリー・ピックフォードが愛くるしい表情と活発な動きで17歳の生きの良い娘を魅せてくれるのに加えて、港町の入り江の様子や雪景色の映像も見事な作品で、当時の庶民はあまりお風呂に入らなかったことも分かります。
“リトルメアリー”と呼ばれたメアリー・ピックフォードの魅力満載の代表作で、女性の方は、背が低くても(彼女の身長は154cm)、美貌&女性的な体型でなくても、実年齢がちょっと多くても(本映画の時の彼女は30歳)、表情と仕草で抜群に愛くるしく魅せる秘訣を参考にしてはいかがでしょうか?
ねたばれ?
1、 テス(Tess)の正式呼称はテレーザ:Theresaで、ストレートな意味由来では、ギリシア語“tetra”に由来する―“4番目に生まれた女の子“の意味なのですが、著名な多くの女性の聖人の名前でもあることから敬虔なクリスチャンの女性名として人気があります(マザーテレサもテレサ・テンの愛称もテスです)。
2、 魚を焼く煙が届くほど近くに住んでいたんだ!
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 楽しい
- 悲しい
- ゴージャス
- ロマンチック
- パニック
- 不気味
- 勇敢
- 知的
- 切ない
- セクシー
- かわいい
- かっこいい
- コミカル