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七日間の休暇 (1930)

SEVEN DAYS LEAVE

監督
リチャード・ウォーレス
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3.25 / 評価:4件

英国のケーキは堅くて賞味期限が長い!

  • bakeneko さん
  • 2016年12月2日 15時04分
  • 閲覧数 305
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

“ピーターパン”の作者として有名なジェームズ・M・バリーの原作戯曲“The Old Lady Shows Her Medals”の映画化作品で、第一次世界大戦下のロンドンで、偶然のいきさつから“擬似母子”になった老嬢と不良兵士の友情と絆の生成をユーモアとヒューマニズムを交えて描き出してゆきます。

第一次世界大戦中のロンドンで掃除婦をしている独身の年配女性が、同僚達がみんな息子を戦場に送り出した自慢話をしているのに対抗して、架空の息子を新聞記事を参考にして創り出す。そして新聞記事に乗っていた兵士に手紙や贈り物をした為に、件の兵士は若い女性の善意と勘違いして余暇を利用して逢いに来る。騙されたと知った兵士は最初は憤慨するが、孤独な老嬢の気持を察して、休暇の間だけ息子になってやろうとする…というお話で、老嬢が絡む嘘の経歴話として「一日だけの淑女」や「マダムと泥棒」といった傑作に連なるヒューマンドラマとなっています。

擬似息子になる若き日のゲーリー・クーパー(28歳)が、精悍な中に飄々とした味わいがある“憎めない不良兵士”を上手に演じていて、スコットランド兵(=スカートを履いている)の服装も190cmの身長とミスマッチしていますし、狭い流しを浴槽に代用するシーンは窮屈そうで笑えます。
そして、“ウエストエンドで観劇して、ピカデリーサーカスで食事して…”というロンドンの庶民の休日のレジャー経路も映し出されていますし、年配女性同士のお茶仲間の集まりや井戸端会議などの喧しさも活写されています。
また、大戦下でも休暇が申請できるという―日本では考えられない英国の自由な兵隊制度や、第一次世界大戦前後の庶民の愛国心も描き出されている作品で、なかなかシビアな結末は、“100m前線を進めるのには万単位の命が必要だった”とか、“英国ではハイティーン世代が消滅した”―という記述を思い出させます。

一次大戦の記憶も新しかった1930年に英国民が“あの戦争を振り返って見た”第一次世界大戦下のヒューマンドラマで、“ヤンキードゥードゥル(Yankee Doodle)=日本では”アルプス一万尺“”♪の戦時中の替え歌は珍しいですよ!

ねたばれ?
1、“衣服はともかく、戦地に着くまでケーキが持つかなあ?”-と思われた方は、英国製ケーキは一年保つように出来ていることに驚くと思います(詳しくは英国料理ファン(そんな奴いるのか?)必読の、林望の“イギリスはおいしい”に書いてありますよ!)
2、劇中に出てきますが、この頃までお茶はカップからお皿に注いで冷まして飲むのが普通でした。
3、夫人が、Kというイニシャルだけで、ケネスという名前を当てたのは、スコットランド系はかつての王族の名前にちなんで男の子のファーストネームは半分が、ドナルドかケネスだからです(―そうです!アメリカの次期大統領もスコットランド系なのです)。

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