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じゃじゃ馬馴らし

じゃじゃ馬馴らし

TAMING OF THE SHREW

66

bakeneko

5.0

ネタバレ夫婦共演は興味津々♡

シェークスピアの有名な戯曲の最初の映画化で、原作を簡略化して“DV姉娘とその求婚者のバトル”に絞って軽やかな風刺喜劇に纏め上げた快作であります。そして、実生活でも鴛鴦夫婦だったメアリー・ピックフォードとダグラス・フェアバンクスの愉しそうな“対決”に観客は“スター夫婦の実生活”を重ね合わせて想像して楽しむ映画であります。 え~。女性が強くなった現在ではその“女性観の現代とのずれ”から“じゃじゃ馬馴らし”はあまり人気が有りません(“たまには男側が勝つ話で”夢“を見て、実生活の溜飲を下げさせてくれてもいいじゃないか~”と思うのですが..)。 “静淑”であるべき嫁入り前の乙女の大暴れが、男性のとんでもない策謀で鎮められる“ありえないX2”の男女駆け引きゲームを明るく見せてくれる作品で、見所はヒロインの“暴れっぷり”と主人公の“攻略の破天荒さ”であり、“ありえない&大仰な”反応とヒロインの豹変ぶりも含めた“大人の童話”を鷹揚に笑う作品であります。 1時間ちょっとの上映時間も手ごろな軽喜劇で、一々当時の男女観に目くじらを立てずに大人の寓意劇を楽しむ映画であります。 で、次にこの戯曲を映画化したフランコ・ゼフィレッリ監督版の「じゃじゃ馬ならし」(1967)では、やはり夫婦のエリザベス・テイラーvsリチャード・バートンのバウトが楽しめます(もちろん見所は“じゃじゃ馬”というより“暴れ乳牛”のリズの大怪演♡)。そして、このカラー作品は名カメラマン:オズワルド・モリスが捉えた英国田園風景の瑞々しさとニーノ・ロ―タの煌めき躍動する音楽の美しさだけでも一見の価値のある映画となっていますので、お話が気に入らない方も大丈夫?だと思います。 ねたばれ?(というか愚痴) 結婚前の(恋する)女性は“生涯で一番大人しい”のですから、これを“抑えた”からって自慢できるものじゃありません(問題は恋愛期が過ぎて“本性”を現してからで...以下自粛)。

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