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とらんぷ譚 (1936)

LE ROMAN D'UN TRICHEUR

監督
サッシャ・ギトリ
  • みたいムービー 2
  • みたログ 10

3.33 / 評価:6件

人生は羽の様に軽やかに!

  • bakeneko さん
  • 2012年4月24日 0時05分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

うるさ方のヌーベルバークフランス映画人達でさえ愛するサーシャ・ギトリの代表作である、フランスのエスプリの詰まった軽やかで愉しい“フレンチ人生&恋愛ドラマ”の傑作で、“フランス人の人生観&フランス映画の中核にあるもの”をさらりと示している粋な映画であります。

ギャンブルに関わる一人の男の数奇な運命を流麗に語ることで、フランス的な人生観である―“生&死&恋愛の軽やかな愉しさ”を体感させてくれる作品で、軽妙に語られる主人公の“肩の力の抜けた人生航路”の軽重力の世界観に、“生も恋にも、むきになることはないさ!”という、あっけらかんとした真理に突きぬけた爽快感を味わえる映画であります。
「突然炎の如く」、「私の様に美しい娘」、「恋のエチュード」等のトリュフォー作品や「トト・ザヒーロー」を始めとしたジャコ・バン・ドルマルの語り口の元祖って、サーシャ・ギトリだったんだ♡―と気づかせてくれると共に、ルノワールからルイ・マル、イオセリアーニの作品までに共通する“生きる事の浮遊快感”の幸福感に高揚させてくれる作品で、
主人公の“運命に流されつつ常に人生を謳歌する軽さ”に、物語=人生の面白さを楽しめる映画であります。
決して“まなじりを決して本気にならない”主人公の、悲惨さや不運さも“柳に風”で受け流す処世流転は、あれよあれよと半生を疾走して見せて、“生きて行くことそのものの面白さ”を実感させ、自然体の享楽主義を本質とする“フレンチ人生観”を魅せてくれるのであります。
主人公=監督の自作自演で○○変化を愉しんでいるギトリの、人を喰ったユーモアや作劇術は、サイレント風ナレーション作劇や映画製作の舞台裏紹介等の実験的な構成を含みながらも、“平易で取っ付き易い”語り口となっていて、肩の凝らない人生譚を絶妙に愉しませて見せてくれます。

モナコを中心とした1930年代の南フランス地方の風光も美しく、様々なフレンチエスプリの効いた台詞とシニカルなユーモアや展開で綴られる愉しい物語で、終わりまで観た後で改めて冒頭のスタッフ紹介部分を観たくなること必至の作品であります。


ねたばれ?
トランプというよりは、ルーレットのお話ですね。

詳細評価

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