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少佐と少女 (1942)

THE MAJOR AND THE MINOR

監督
ビリー・ワイルダー
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3.83 / 評価:6件

少女がマイナーなわけ

  • 文字読み さん
  • 2010年3月21日 0時17分
  • 閲覧数 346
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

1942年。ビリー・ワイルダー監督。夢破れてニューヨークから田舎に帰る女性(ジンジャー・ロジャース)が足りない電車賃のために12歳の少女のふりをする。車内で出会った軍人(レイ・ミランド)がすっかり信じ込んでおせっかいをすることから、途中下車して軍の学校で男子生徒に混じった奇妙な生活が始まる。ロジャースが2年前の「恋愛手帖」でチラッとやった少女役を全編でやってしまったワイルダー監督の悪ノリ映画。当時30歳のロジャースにはいかにも無理な設定を無理に見せないのが映画なのだ、という意気込みがすごい。「わかるだろ!」と突っ込みを入れてはいけません。

最後に真実がわかってそれでも愛が成立するというハッピーエンドなのですが、その最後で少佐がキスしながら少女時代の彼女の名前を叫んでしまうというのがすごいです。つまり、大人である本当のロジャースが少女のふりをしなければならないことも含めて好きになったのではなく、少女のふりをしていた彼女を好きになってしまって戸惑っていたのだが大人であるとわかってほっとしているのです。仮装のはずの少女の方がメインになってしまう映画。原題「the major and the minor」はmajor=少佐にひっかけたタイトルですが、通常の大人としてのメジャーなロジャースと、仮装としてマイナーな少女としてのロジャースということでもある。そしてマイナーがメジャーをしのいでしまうという映画なのです。

年齢だけでなく軍隊の階級へのこだわりや女性のあるべき姿など、すべてが常識的な表面とその裏とを描いています。途中下車やラストの駅など電車にからめるところも正統的。のちにフリッツ・ラング「恐怖省」やヒッチコック「ダイヤルMを廻せ」で追い込まれていく男が似合うミランドさんにはもう少し追い込まれてほしい気もします。そして大人の女を強調するシーンではもうすこしロジャースを美しく撮ってほしいものですが。

詳細評価

物語
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