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SF核戦争後の未来・スレッズ (1984)

THREADS

監督
ミック・ジャクソン
  • みたいムービー 5
  • みたログ 26

3.67 / 評価:15件

発掘良品を観る #521

  • 一人旅 さん
  • 2019年7月16日 22時06分
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
ミック・ジャクソン監督作。

米ソ間の核戦争勃発で荒廃したイギリスを描いたSF。

イギリス・BBCが制作したテレビ映画で、冷戦下の米ソ間で全面核戦争が勃発した場合における、アメリカの同盟国イギリス国内で起こるであろう一連の出来事を、人々の恐怖と絶望と共に描いた“核戦争シミュレーション映画”の野心作となっています。

核戦争勃発直前と勃発後の様子をこれほどまで現実的に予想した映画は存在しないと言っても過言ではなく、実際、本作の制作には医学や物理学、農学等の各分野における多数の専門家達がアドバイザーとして参加しています。核戦争勃発直前における、平穏な日常と不穏な気配が入り混じった“嵐の前の静けさ”が並々ならぬ緊張感を与えていますし、核戦争勃発後の人々のパニック状態と命を守るための行動が、廃墟や無数の遺体が転がった生々しい地獄絵図と共に映し出されていきます。

専門家の力を借りて本格的シミュレーションに挑んだ野心作で、核戦争勃発の前段階における食糧の買い占めや安全な地方への一斉避難、道路封鎖、行政機能の移管等が克明に描写されていますし、核戦争勃発後の深刻な放射線汚染、食糧・物資不足、病院・医薬品不足、多量の粉塵による日光の遮断と大幅な気温低下、略奪と暴動、伝染病の蔓延、さらには教育水準の大幅な低下と農業を中心とした原始的文明への逆戻りの様子が説得力をもって描き出されています。

冷戦下における米ソ全面核戦争の勃発を想定した戦慄の本格シミュレーション映画であり、ドキュメンタリー的手法を貫いた作風が一層のリアリズムを生み出していますし、“一歩間違えれば、映画の出来事が実際に起こっていたかもしれない”―という深刻な現実味に身震いさせられます。

蛇足)
国際社会からの支援という観点が丸ごと欠如していますが、他の主要国も軒並み壊滅状態で他国を助ける余裕は無いという想定なのでしょうか(ということはアメリカ軍の基地がある日本も…)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • パニック
  • 恐怖
  • 絶望的
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