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眠りの館 (1948)

SLEEP, MY LOVE

監督
ダグラス・サーク
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3.00 / 評価:1件

催眠術が登場すると・・・

  • rup***** さん
  • 2019年11月4日 23時21分
  • 閲覧数 185
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1940年代後半に流行したニューロティックスリラーの系列に属する作品で、ダグラス・サークの監督作としては、マイナーな部類に入るのではないかと思います。

アリソン(クローデット・コルベール)という女性が列車の中で目を覚ますと、『私、何で汽車に乗っているの!?』とパニックになる導入部は、物語に一気に引きこんでくれる面白さがある一方、夫リチャード(ドン・アメチー)が、角縁眼鏡の男チャールズ(ジョージ・クールリス)を使って彼女を精神異常者に仕立て上げようと計画していることが早い段階で明かされると、これは多くの人が感じることでしょうが、どうしても「ガス燈」の二番煎じのように見えてしまう恨みがあります。

リチャードには、愛人ダフネがいるのですが、このダフネを演じているヘイゼル・ブルックスの容姿や服装がフィルム・ノワールに出てくる悪女のカリカチュアのよう。
キャラクター感が強く、彼女だけ妙に浮いた感じがして、不思議な雰囲気です。

さらに本作では、リチャードがアリソンに催眠術をかけて操るという要素を付け加えているのですが、この催眠術を大っぴらに使うとどうも嘘っぽく感じてしまうんですよね。
相手を眠らせるというあたりまではいいとしても、催眠をかける人間が相手に行動を教え込んで、催眠にかけられた人間がそれを実行するというところまでいくと、ちょっと現実離れした感じが強くなってしまって・・・。

「魔人ドラキュラ」「悪魔スヴェンガリ」のようなホラー作品や「気儘時代」「南米珍道中」のようなコメディタッチの作品でやっている分には構わないのですが、よりシリアスなストーリーの作品になると、観ていて気持ちが入っていきにくいです。
オットー・プレミンジャー監督の「疑惑の渦巻」なんかもそうでした。

また、コルベールを救う白馬の騎士となるブルースを演じているのがロバート・カミングスで、映画作品では「逃走迷路」や「嵐の青春」あたりが代表作ですが、彼は、映画スターというよりも後年テレビタレントとして人気を集めたということもあり、その親しみやすい雰囲気がコミカルな作品向けで、二枚目半というか、ちょっとおっちょこちょいな役を演じるとハマる感じがあって、ドン・アメチーとの共演作では、アメチーとベティ・グレイブルを巡って恋の鞘当てをした「マイアミの月」のような作品のほうが、持ち味が発揮されていたのではないかと思います(私がこれまで観た中では、今のところ、日本未公開作の「It Started with Eve」がカミングスのベスト作品です)。
とはいえ、カミングスのカッコいいところを観られる点については、素直に歓迎したいと思います。

あと、クローデット・コルベールとドン・アメチーの顔合わせなので、以前に共演した「ミッドナイト」の意趣返しのように思って観ると、別の楽しみがあるかもしれません。

詳細評価

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