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復讐鬼 (1950)

NO WAY OUT

監督
ジョセフ・L・マンキウィッツ
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4.50 / 評価:6件

本当は人種が問題なのではない

  • 文字読み さん
  • 2009年10月25日 0時15分
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  • 役立ち度 6
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    • ★★★★★

1950年。ジョセフ・L・マンキウィツ監督。有能な若い黒人医師が銃で撃たれた二人の白人犯罪者を診察中にひとりが死亡、もうひとりが黒人に殺されたと騒ぎだし、人種対立が激化するという話。騒いでいるのは元々差別主義者のおかしな男だし、捕まって警察病院にいるのに、それが周囲をいかに焚き付け、逆に黒人グループも刺激されていく様子が丁寧に描かれています。悪意は社会の底辺でこそ急速に伝染する。

原題「no way out」は「出口なし」ですが、黒人差別から抜け出せない黒人エリート、底辺から抜け出せない白人女性、自分のなかの悪意から抜け出せない差別主義者という描き分けがすばらしい。人種差別に決定的な解決がないのは、それが社会の階層差や男女差や自己承認と結びついているからだということがよく分かる。「黒人をひいきしやがって、誰がおれを愛してくれるんだ」と叫ぶ差別主義者は、差別したくてしているわけではない。人種が問題なのではない。

真実は死体にあるとか、電話が必ず間に合わず直接出向いたほうが早いとか、さすが職人監督、映画的に抑えるところを抑えています。過去を振り返る女性の声という、この監督の作家主義的に一貫したシーンもあり。

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