推手

推手/PUSHING HANDS

108
推手
3.9

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(13件)

切ない18.8%楽しい12.5%悲しい9.4%泣ける9.4%笑える9.4%

  • oir********

    2.0

    アメリカを舞台とした見事なまでの中華映画

    本国流を頑なに貫く老いた中華人が止む無くアメリカに馴染み始めるまでを描いた物語。 米国白人を妻とする中国人息子が中国から父親を良かれと思って呼び寄せたが妻と父との関係は最悪。双方共に言葉が理解できず歩み寄りをしようともしない。 我流を貫き室内で太極拳を日課としテレビを大音響で見る父親と、ホームワークで執筆をする妻では行動面でも全く折り合えず、特に米国人妻にとっては耐え難い日々。この場面はこちらとしても妻側に同情を多くせざるをえない。 しかし、隠居父としてみれば家族である妻のいるところで何かをしたかったのかもしれないし、文化面をよくよく考慮しないと行動心理面をどうこう判断できない問題とも思う。 いよいよ妻のストレスが高じ胃から出血し入院! 退院後もぎくしゃくは続き、父親が散歩に出て迷子になったことから息子が大荒れ。妻手料理をまさかのちゃぶ台返ししてしまう!! この場面には中国人もそんなことするんだとかなり驚きましたね笑。ただ、ここにおいても奥さんにまたの同情。あれほど黙って耐え忍ぶ白人女性というのも珍しいかも、というより監督が実はアメリカ女性を理解していなかった可能性も考えられるがどうなんだろ? 長くなりすぎるので中国人老婦人とのエピソードは省略。 アメリカを舞台とした中国映画の総評は2.5というところだが三ツ星には繰り上げできない二つ星。 付記:日本人なら英語を覚えコミュニケーションをとろうとするだろうし、執筆家である妻の邪魔をしないように気を遣うだろうと思えてならなず、中国人父の頑なさと無神経さは全く理解しづらいところ。 しかし逆にああいった「鷹揚な気高き頑固さ」こそ中華的メンタルなのかもしれないと考えを巡らせれば、本作の鑑賞意義もあったと言えようか。 後、同じようなコンセプトで日本人が映画を作ったなら「アメリカさんお邪魔いたします・・・」というような謙虚な、言葉を換えれば窮屈(←卑屈の方が適切かも)な仕上がりになると思われるが、「ここは本当にアメリカなのか?」と奇妙な感覚にとらわれるほど中国映画になっていたのは天晴と感心するしかない。 現在のようにアメリカが中国にぐいぐい押されても全然おかしくないわけだ。 追記:投稿後に台湾人監督による台湾映画と知りましたが、父親と老婦人が中国北京出身という設定だし、台湾も正式には「中華民国」なので語句は変えません笑。

  • pin********

    4.0

    ネタバレ安李がとまらない。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 一人旅

    4.0

    発掘良品を観る #460

    TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 アン・リー監督作。 ニューヨークを舞台に、息子夫婦の家に居候する中国人の父親の姿を描いた家族ドラマ。 台湾の名匠:アン・リーの長編初監督作品で、『ウェディング・バンケット』(1993)『恋人たちの食卓』(1994)と共に構成される「父親三部作」の第一作。中国からニューヨークにやってきた太極拳の達人でもある高齢の父親と、彼が居候する息子夫婦の関わりを描いた家族ドラマで、ポイントは息子の妻がアメリカ人(白人)であることによる“異文化遭遇譚”的趣きが顕著に映し出されていることです。 同じ屋根の下で暮らす父親と息子夫婦ですが、家の中はアメリカ的文化と中国的文化が渾然一体となっています。父親が茶碗によそったご飯とお肉を口に運ぶ光景がある一方で、向いの席ではベジタリアンの嫁が野菜中心の食事を摂る様子が映し出されます。半紙に筆を走らせて中国語の文章を書いていく父親と、作家である嫁の英語による執筆作業が両者の言語の隔たりを象徴しています。さらに父親は英語を話せないので、嫁と父親の会話は息子の通訳を介さないと成り立ちません。英語が判らなければアメリカの番組を観ても理解できないので、父親は息子が入手してきたカンフー映画や京劇のビデオを熱心に観て時間を潰すのです。そのようにして、アメリカ人の嫁と中国人の義父の奇妙な共同生活の様子を、両者の文化の違いを際立たせたユーモラスな人物描写&風景描写によって映し出しています。 中国人の父親と息子夫婦の関係性を通じて“家族の在り方”を浮かび上がらせています。理解できないからといって始めから相手を突っぱねるのではなく(これが「推手」の意味合いと通じます)、相手やその文化を理解し尊重しようとする歩み寄りの姿勢が、調和の取れた幸福な家族を築く上で求められていることが判ります。

  • jac********

    4.0

    異なる文化の同居

    中国文化への畏敬の念を抱かずにはいられなかった。 親を敬い大事に思う文化で育った息子が、アメリカ人妻と実父との板挟みに合う様は面白みがあったと同時に家族の繋がりを浮き彫りにさせた。 異国の地で新たな生活を始めるご老人の生き様からは、これまでの人生で培ったものの重みと、老いゆく自身を見つめる達観した潔さを感じて心を揺すぶられた。 「ウエディング・バンケット」と「恋人たちの食卓」を先に観ていたので、のちに続くことになるそれらを彷彿とさせるアン・リーの長編デビュー作であった。 登場人物の心理描写は丁寧に描かれていた。

  • oce********

    4.0

    引くということ

    人間の機微ということでいけば、やはりアン・リーの演出はこの監督デビュー作から際立っている。 舞台はアメリカだが、4人家族の妻はアメリカ人。 そして祖父は台湾人であり、尚且つ太極拳の使い手でもある。 この家庭内のギャップこそ描きたいものであり、妻と祖父は互いの言語をしゃべれないという居心地の悪さ。 これを会話や仕草だけで見せていくのだから退屈になりそうなものだが、そこはアン・リーの演出力。 朱老人の決断にはある種の荘厳さも見えるが、単なる不幸話にならないのは有り難い。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
推手

原題
推手/PUSHING HANDS

上映時間

製作国
台湾/アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル