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ニクソン (1995)

NIXON

監督
オリヴァー・ストーン
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3.29 / 評価:70件

暗黒支配の70年代米国民主主義からの警告

  • najarake さん
  • 2015年8月16日 15時10分
  • 閲覧数 942
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ただ負けず嫌いの普通の男が、利権争奪争いの並にのせられてお神輿の米国大統領になってしまった顛末。

ニクソンと言えば、鼻の大きなあまり印象の良くない暗いイメージの・・・そうだ米国大統領だったんだ、程度の印象。
3時間超の長時間鑑賞で、ああ、それでなにやら印象が悪く、あまり語られることのない大統領だったんだと気づけます。

やや貧しい家の出だった男が、土地から石油が出たことで大金をつかみ、政界を目指したのが始まり。当時売出し中の大富豪のオボッチャマ・ケネディーと争うことになり、まあ、とにかく連敗につぐ連敗。それが、ひょんなことから・・ダラス事件なんだけど、大統領に押し上げられちゃう。
そして、その後ベトナム敗戦、米中国交正常化、対ソ緊張緩和・・そして例のウォーターゲート事件。そして、大統領辞職。

70年代のかなり暗いアメリカ政治を一息に観ることができ、「ああ、そうだったのだ」の連発。極めて近い時代の政治劇の裏にあったのは、利権を争う政財界の暗黒支配。民主主義の権化のような米国の恐ろしい裏側が垣間見え、政治が国民を救うことはないのだという確信にいたります。70年代米国民主主義からの警告です。
あれほど熱狂的な支持を得たオバマ大統領が、何故、政治力を活かすことができないのか、いや、いまや批判の的になってしまうのか、政治が国民救済の「ドリーム」でないことが、なにやら見えてきます。

政治はけっして国民のために行われるわけではないので、その権力の横暴・暴走を阻むためには、絶え間ない告発と真実追及、打倒も辞さない対決姿勢を維持し、権力との間に緊張関係をつくることが必要のようです。
特定秘密保護法で政治の不誠実にベールを掛けようとする権力に対抗するには、暴露が民衆の武器だ・・・ウィキリークスの主張にも頷ける部分もあります。

やや感情的表現が古臭く感じますが、観て損はないでしょう。
現代政治を理解する、教科書としても鑑賞できるのではないでしょうか。
キッシンジャーは必見です。

詳細評価

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