ここから本文です

上海ルージュ (1995)

SHANGHAI TRIAD

監督
チャン・イーモウ
  • みたいムービー 24
  • みたログ 118

3.96 / 評価:23件

芸術性と通俗性のバランスが絶妙な娯楽作品

  • ポルティ さん
  • 2018年12月2日 1時25分
  • 閲覧数 317
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

チャン・イーモウ作の中で自分が偏愛してやまない一本。
一般的には高い評価を得ていないし、イーモウ自身も失敗作だと公言しているそうだが、いやいや、これは芸術性と通俗性のバランスが絶妙な万人受けする商業映画だと思う。お堅いイメージの文芸映画ではなく、ギャングをテーマにしたアクション映画とさえ言っていい。とはいえ、派手なアクションシーンやドンパチシーンはなく、全体的には静かなトーンで満たされた落ち着いた作品だ。
監督の意図かどうかは知らないが、物語がいろいろな「対比」で成り立っていると気づいた。前半の上海の毒々しい原色と後半の孤島のモノトーン、同じく上海の「動」と孤島の「静」、光と影、生と死。特にコン・リー演じる我がまま放題の歌姫が、孤島に移ってから心をほぐしていく(これも心境面での対比だ)後半の展開が切ない。香港製やハリウッド製のギャング映画にはない繊細な人間描写はさすがチャン・イーモウといったところ。
当時私生活でも愛人関係にあったイーモウとコン・リーは本作撮影後に破局したと伝えられ、ふたりの愛憎に関する影響が製作上も多少なりともあって、そういうプライベートな部分を含めて監督が失敗作と思っているのかもしれないが、映画としては十分成功作だと思う。
これから観る人は、事前知識から得た偏見なく、フラットな心持ちで本作と向き合ってほしい。鑑賞後、面白かったと思えることを願う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ