ミスリードとか以前に、これは禁じ手
- uma***** さん
- 2020年11月12日 0時37分
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実際に映像を延々と見せられた挙句、最後に「それは作り話でした」などと言われても、実際に起こった出来事だと思って観ている観客には、本来犯人の正体など分かる訳がない。
果たしてこの映画がミステリーやサスペンスなのかどうかはさておき...
ヒントを小出しにして犯人を推理させるのがミステリーの文法だけど、この映画は犯人(というか黒幕)の口から出まかせの作り話半分の映像を、さも実際に起こった出来事であるかのように流しているので、ミスリードとすら呼べない”ちゃぶ台返し”で、いわば夢オチのようなものである。
そして一番滑稽とも悲惨とも言えるのは、そうした姑息な手法で隠そうとしているにも関わらず、黒幕(カイザー・ソゼ)の正体が「ああ、やっぱりね...、」という結果になってしまう事だろう。
ヒントも出さずにクイズを解かせようとするから(実際にはクイズですらないが)却って察してしまう人間が増えるという、悲しき「アクロイド殺し」パターン。
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