女人、四十。

女人、四十。/SUMMER SNOW

101
女人、四十。
3.9

/ 12

42%
42%
0%
0%
17%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(5件)

切ない33.3%コミカル25.0%泣ける16.7%勇敢8.3%絶望的8.3%

  • cin********

    5.0

    ネタバレ女人、四十。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • xi_********

    4.0

    笑って、泣いて、それでも家族

    アン・ホイが手掛けた映画の中でも個人的に好きなのは『客途秋恨』。極めて薄いものながら、私の個人的な体験と僅かばかりに重なるあの映画は、彼女の半自伝的作品とは知りつつも、変なところで共感してしまったものです。 でも、アン・ホイのキャリアの中で映画的バランスのとれた秀作となれば、恐らくはこの『女人、四十。』でしょう。老人介護問題をユーモア交えて語ったこの物語は、現実的側面から見れば「綺麗事」とも言われかねない部分があるものの、アン・ホイはそうした批判も甘んじて受けるだけの懐の深さをこのドラマに与え、デビュー直後の「社会派ドラマ」の顔と、その後の「人間ドラマ」の顔を絶妙に使い分けています。 この映画を観て、シニカルなことを言うのは簡単でしょう。恐らく、私の母親もそうでしたが、「介護」に現場に携わる、或いは自らが「介護」をする側に回ったことのある人からすれば、「そんなに上手くはまとまらないよ」と言いたくなる部分はあると思います。それは、そう言った経験を持つ人たちに比べ、1/100も介護現場の辛さを理解していない私ですら思い至るところです。 でも、アン・ホイはこの「老人介護」の問題を描くドラマの外堀を、このご時勢、私たちがどこかに置き忘れてきた「家族としての温かみ」で包み込みます。私個人は、その「温かみ」を否定する気にはなれない。 現実は辛く厳しい。 そんなことは、この世を生きる誰しもが理解していること。 アン・ホイはこのことを忘れず、それでも敢えて、厳しい現実に立ち向かっていく手段として、「家族の繋がり」を再提示します。 この映画は、主人公のメイ(ジョゼフィーン・シャオ)がソリの合わない義父(ロイ・チャオ)の介護をしていく中、それまではあまり気にかけることのなかった「家族の温かみ」に気付いていく物語。当初、貧乏くじをひかされた思いに苛立つメイは、「痴呆の義父」と係わる内に人間らしさに目覚めていきます。それは、メイの旦那やその息子も同様。この家族は、家族のひとり(義父)が(痴呆により)「何か」を失ったことと引き換えに、残る家族がそれまで忘れていた「何か」を取り戻していくわけです。 本作は、家族と言うものは大小問わず互いの犠牲を必要とし、しかしそれを犠牲と厭わぬ心を共有した時、私たち人間社会の最小構成単位である「家族本来の姿」が浮かび上がる様を伝えてくれます。 アン・ホイは、幼少~青年期にかけて母親と確執を抱えていた女性です。恐らくは、他のどの監督よりも「家族への希求」と言うものが強いであろうことは想像に難くありません。そんな彼女の、どこか希望的理想像が描かれた、ちょっぴり甘い「人間ドラマ」がこの『女人、四十。』なのです。 今日、主演を務めたジョゼフィーン・シャオやロイ・チャオを知る人はそう多くないでしょう。ジョゼフィーン・シャオは、60~70年代初期のトップアイドル。一方のロイ・チャオは、70年代のキン・フー映画や80年代のサモ・ハン映画で名バイプレイヤーとして活躍した人(キン・フーの『侠女』で強烈なラストを飾った和尚役を記憶してる方もいるかも)。 そんなふたりの演技は、この映画のキャッチコピーそのままに、私たちを「笑って、泣かせて」くれます。香港映画界におけるベテラン中のベテランである両者が、かくも元気に(ロイ・チャオは痴呆老人役ですが)躍動する様は、アン・ホイの演出とも相俟って、この映画が放つ「観る人を包み込む様な温かみ」を映画に与えています。その温もりは、それだけでもこの映画を薦めたくなるほど。 確かに、本作が現実を捉えた人間ドラマであるとは思いません。 介護現場の辛さを伝える、生粋の社会派ドラマとも言えないでしょう。 でも、この映画をご覧になる方には、どうかシニシズムを捨てて頂きたい。 「家族の面倒を看る」と言うのではなく、アン・ホイが描いたのは、「家族と共に暮らす」と言うただそれだけの、彼女のささやかな希望でもあると思いますから。

  • mak********

    4.0

    忘れても、家族の絆

    地味だけど、すっごくすっごく清々しい作品です。 老人介護の問題は、痴呆症のことも含め、現代人には無視できない事ですが、 やはりどこの国でも一緒なんだなぁと思いました。 家族とは、幸せとは何かを考えさせられるストーリーです。 家族の絆っていうのは、目に見えても見えなくても、覚えてても忘れてても、 いつでも、いつまでも存在するものなんだなぁ、と、思わず最後、泣いてしまいました。 40歳の女性が抱える苦悩を自然体で演じる蕭芳芳が、リアルで良いです。 香港人の良心を初めて(笑)認識しました。

  • pkp********

    5.0

    お年寄りとの付き合い方。

    大学の授業にて鑑賞しました。 アルツハイマーに罹った舅と、彼の介護を余儀なくされた嫁のお話。 舞台は香港。主人公メイは明るく家事も仕事もこなすしっかりもの。 そんな彼女の悩みは頑固もので偏屈な舅とソリの合わないこと。 優しい姑に支えられてなんとかやっていたが、ある日姑が他界してしまう。 その日を境に舅はだんだんとおかしな行動をとり始めるのだった… テーマは『介護』。 高齢者の多い日本では身近な問題ですね~(ーー;) テレビでは不況不況と言っとりますが、介護・福祉関係の求人は絶えないそうで、 これからもお年寄りは増えていくはず。 当然私だって年をとるわけですから、『お年寄りとの付き合い方』は いろいろ考えさせられるものがありますね。 さて、映画の内容ですが、介護がテーマというとなんだか重い 印象ですが、そんなこともなく意外と見やすい作品でした。 主人公のかなりはっきりした性格と、舅とのやりとりを 軽快に描いているところがそうさせるのかなーと思いました。 アルツハイマーになった舅と嫁の関係を軸に、夫婦関係、親子関係が 少しずつ変わっていく様子も丁寧に描かれていて好印象。 ソリの合わない舅の世話を、喜んでするお嫁さんなんて めったにいないはず。主人公のメイも最初はイライラするばかり。 でも、だんだんと知らなかった舅の姿が見えてきて、彼女の中で 何かが変わっていく…。 映画なので、若干美化されてるなーと思わないでもないですが、 メイの舅と真正面から向き合う姿に、何かしら感じるものがあると思います。 大学の先生曰く『高齢者との理想のかかわり方』だそうで、 私もそう思いました。 ぜひともいろんな人に見て欲しい作品です。

  • HAEMI

    4.0

    恍惚のひと

    20年以上昔に有吉佐和子さんの小説で、「恍惚のひと」というのを読みました。確かテレビでも見たような気がします。 設定が似ているので関係あるのかなと思いました。 共働きの夫婦と息子の家族はごく普通の生活を送っていたのですが、姑が亡くなって気難しい舅と同居することになるのですが、それが大変な生活の始まりでした。 見る人の立場によって感想は異なると思うのですが、苦しい老人介護の問題を長男の嫁の立場から正直に表しています。 が、美化してると感じるところもありました。 実の娘には本音をズバズバいわせてますが、やはり嫁に本音を語らせるのはハードルが高いのかきれいごとで終わってるような気がしました。 介護に疲れた家族のニュースが今や毎日のように報じられている時代。こういう事態がくることは充分予想できたと思うのですが、何故日本の政策は進まないのでしょう。 勝手な想像ですが、もしかしてあと30年ほどしたら、日本の人口の半分が要介護になる時代が来るのではないか(もちろん私も)と考えると、福祉の十分でない日本の将来が恐ろしい。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


受賞歴

ベルリン国際映画祭第45回

女優賞

基本情報


タイトル
女人、四十。

原題
女人、四十。/SUMMER SNOW

上映時間

製作国
香港

製作年度

公開日
-

ジャンル