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孤独な場所で (1950)

IN A LONELY PLACE

監督
ニコラス・レイ
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  • みたログ 77

3.56 / 評価:25件

脚本家ボギー大暴れ!

  • bakeneko さん
  • 2017年8月10日 11時11分
  • 閲覧数 243
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

カルト・ノワール「桃色の馬に乗れ」の原作者でもある:ドロシー・B・ヒューズの“In a Lonely Place”を元にしたクライムサスペンスですが、ヒロインが疑心暗鬼になるシチュエーション以外は大幅に書き換えられていますし、映画業界の裏話的な興味も新規に盛り込んでいます。
ハンフリー・ボガートとグロリア・グラハムの演技が光る作品で、特に恋人に不信の念を抱くヒロインを演じたグロリア・グラハムは、当時の夫である監督:ニコラス・レイとの破綻していた結婚生活を体現していると言われています。

戦前に大ヒット作を放ってからスランプに陥っている脚本家:ハンフリー・ボガートは喧嘩っ早いことでも有名だった。ある夜、脚本化する為に原作本を朗読&説明する用事を頼んだクローク係の娘が帰宅中に失踪後、他殺体で発見される。娘が無事に脚本家宅を出たことを隣人の女性:グロリア・グラハムが証言してくれたことで一応容疑が晴れ、2人は急速に恋仲になるが、彼女は脚本家の激情的な性格と暴力癖を知るうちに“一旦返した後で殺害した可能性”に疑惑を持ち始めて…という心理サスペンスで、ハンフリー・ボガートは「黄金」や「ケイン号の叛乱」の主人公の様な神経症演技を魅せてくれますし、グロリア・グラハムも当時のヒットサスペンス:「断崖」、「疑惑の影」等の疑惑を抱く女性を公演しています。

原作は、シリアルキラーの可能性のある男に疑惑を抱いた女優&探偵の妻の疑惑サスペンスですが、映画では容疑者とヒロインが恋仲になる筋立てとなっていて、サスペンス色は薄まりますがロマンチックなムードが加味されています。
また、主人公がロスアンゼルスに住む映画脚本家で、映画製作に関係する人々が織り成すドラマであるという設定には、本映画が創られた1950年が「サンセット大通り」、「イブの総て」といった映画&演劇の裏話ものが流行だったことも反映しています。

恋人への疑惑が次第に大きくなってゆくヒロインの心理を刻々と活写してゆくクライムサスペンスで、大スターになってからもボギーはこういう神経症の男の役を演じることが大好きだったこともわかりますよ!

ねたばれ?
字幕では訳されていませんが検死報告では、“犯人は柔道の締め技を使った様だ”と言っています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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