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ファントム・セブン/香港機動警察 (1994)

七金剛/PHANTOM SEVEN

監督
チン・シウトン
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2.33 / 評価:6件

チン・シウトンの悪い癖

  • lamlam_pachanga さん
  • 2012年2月4日 17時38分
  • 閲覧数 283
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作は、94年製作のアクション映画です。監督は香港有数の武術指導として名高いチン・シウトンが担当していますが、今回はバイク・アクションや銃撃戦などがメインで、香港映画となれば期待してしまうカンフー・アクションはほとんど登場しません。

ひとつ注意しておくと、この映画を手に取る理由は主演がミシェール・ヨーだと思えばこそでしょう(私もそうでした)が、映画の主役は邦題の『ファントム・セブン/香港機動警察』通り、フェイ(リー・ニン)、超人(アンディ・ホイ)、アイアン(ロジャー・クォック)、和尚(熊欣欣)、ナニー(ケント・チェン)、ティニー(ヒラリー・ツイ)、マーロン(ヴィンセント・ラウ)の7人(実質リー・ニン単独主演)です。唯一の国際派女優であるミシェール・ヨーを脇役として扱ってる時点で、大半の人は映画中盤までに興味を失う可能性があります(笑)

一応、映画のあらすじを紹介しておきましょう。

本土返還の迫る香港へ派遣された中国政府の秘密工作部隊「七金剛」。リーダーのフェイを筆頭とする7人のメンバーはバイクに跨り、今日も凶悪犯を追いつめる。そんな彼らに、政府から「香港で行われる闇取引を阻止し二枚のカードを回収せよ」との指令が下る。早速身分を隠して香港へ潜入した7人は、作戦前日、取引予定現場の下見に訪れる。そこでフェイは、埠頭に佇むひとりの美女(ミシェール・ヨー)と知り合うのだが・・・。

実は、映画を観て10分程度で「これは外したな」との想いを抱いたんですが、その理由は、てっきり香港の特殊部隊かと思ってた7人が、実は大陸(中国)側の工作員と言う設定だったから。中国政府お抱えの秘密工作員たちがオンボロ船をアジトにし、バイクに跨って悪を倒すなんてのは、如何にも大陸(中国)への理解の浅い香港映画がやりそうな陳腐な設定です(笑)

映画としては、主役の7人が「カードを巡る陰謀」に巻き込まれ、それを狙う悪の組織とかつての教官(チョイ・カムコン)と戦わざるを得なくなると言うのが大筋で、サイド・ストーリーとして、リー・ニン演じるフェイとミシェール・ヨー演じる謎の美女の恋模様が描かれます。

ただこの映画、ストーリーが進むにつれ、単純だったはずの事態がどんどん訳が解らないことになって行きます(苦笑)

チン・シウトン(や盟友のツイ・ハーク)の映画の難点は、あまりにも大味過ぎて、キャラクター造形やストーリーに全く深みがないこと。冒頭の7人のメンバー紹介からして不十分だし、悪の組織に魅力はないし、かつての教官の扱いもぞんざいだし、裏切者もあっさり判明するし・・・とにかく色々詰め込み過ぎて、結局、何ひとつ満足に描けていません。

要は、中途半端なんです。

サイド・ストーリーであるリー・ニンとミシェル・ヨーの恋模様も本筋同様に陳腐な展開を見せるので、これじゃあほとんどの観客は興味を覚えないでしょうし、チン・シウトンと熊欣欣(ほか二名)によるアクション演出にしても、派手な見せ掛けだけで誤魔化してる印象が強く、アクション映画の見所には成り得てません。

個人的には、大好きなケント・チェン(ジャッキー・チェンの『新ポリス・ストーリー』の太っちょ悪徳警官です)と熊欣欣が出演してくれてたので、まあ、最後まで観ることは出来ました。

ストーリーも演出もアクションも、ほぼ観るべきところはありません。

唯一それがあるとすれば、映画中盤に登場する葬儀の場面。亡骸をバイクに括り付けて崖から落とし爆破する中、やたら扇情的なBGMをバックに残された仲間が涙を流す・・・これで笑わない観客はいないでしょう(笑)

チン・シウトンの演出の癖を知ってる人は容認出来るB級映画でしょうけど、やっぱり・・・お薦めは出来ないなぁ(苦笑)

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