水の話/プチ・シネマ・バザール

UNE HISTOIRE D'EAU/ONGYILKOSSAG/TMA, SVETLO, TMA/UNUSUAL GROUND FLOOR CONVERSION/RIGE

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水の話/プチ・シネマ・バザール
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)


  • d_h********

    4.0

    ネタバレジャン・ルノワールへのリスペクト?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kow********

    4.0

    ゴダールとトリュフォーの共同モニュメント

    ジャン=リュック・ゴダールとフランソワ・トリュフォーの共同監督作品「水の話」と、日本公開にあたり選りすぐりの短編を集めたオムニバス映画。 「水の話」は、パリの大洪水を即興で映画撮影しようとカメラを回したものの、収拾がつかなくなって、まとめる事ができなかったトリュフォーの前に、ゴダールが編集を買って出て完成した作品らしい。 ●「水の話」(1957年 フランス)フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール共同監督 郊外からパリへ毎日通勤するヒロイン(カロリーヌ・ディム)だが、ある朝目覚めると、外は大洪水で湖の様になっていた。仕方なく、ヒッチハイクで都市へ向かうのだが、車に乗せてくれた青年(ジャン=クロード・ブリアリ)と意気投合し、恋が芽生えるまでを約12分で描いた短編。 モノクロの断片的なフィルム繋ぎに、ヒロインの機関銃の様な早口のナレーションと軽快な音楽で構成された本編からは、ゴダールの“ソニマージュ”の片鱗がうかがえて興味深い。 反対に、トリュフォーが撮影したフィルムなのに、彼らしさが見えなかった…これは、ゴダールの“料理の仕方”の個性が強かった所為だろう。 本作はサイレント期の映画監督マック・セネットに捧げられているが、スラップスティックの要素は無し…但し、環境音や会話が無いので、無声映画の趣きがある。 作品自体は地味だが、ヌーヴェルバーグの2大巨匠の唯一の共同作品という事で、モニュメント的な価値を持った一編だ。 1961年にパリで公開されたときは、ジャック・ドゥミ監督の「ローラ」と併映され、期待して見にいった観客からはブーイングの嵐だったらしい…わずか12分の作品だから観客を満足させるのは難しい…興業側の工夫が必要となるのは必至…というわけで日本での公開時は、短編を5本纏めた様だが、興業収益はどうだったのかな? ●「詩人ヨーゼフ・アッティラの少年期」(1967年 ハンガリー) コーシャ・フィレンツ監督 ヨーゼフ・アッティラは、若くして自ら死を遂げたプロレタリア詩人らしい。彼の貧しい生活や、自殺未遂を描いている。 作中、2度も自らの葬儀を夢想する少年のシーンが挿入されて、寡黙なモノクロ映像に暗い影が宿るが、優しき母親の存在などと共に、印象深い一編だった。 ●「ストライプ」(ギリシャ)コンスタンチノス・カパカス監督 ストライプの囚人服を着た青年が監獄から逃亡…街角で美女の尻を追いかけたり、警察官と追いかけっこしたり…。 スラップスティックの要素が強いのは本作…明らかにサイレント・ムービーを意識した作りで、ストライプの衣服を脱いだ後に、日焼けでストライプの模様が身体に焼きつき、オチにいたるなど、単純に愉快な作品。 ●(「闇・光・闇」(チェコ)ヤン・シュヴァンクマイエル監督 部屋の中に人間の手が、単独の生き物の様に入り込んでくる…やがて同様に、目がころがり込んできて、耳、足、鼻、顔と入り込み、部屋の中で融合して、人体を形成してゆく…そして完全にパーツが揃ったら、大きすぎて部屋から身動きできなくなる…というクレイアニメーション。 チェコのアニメの巨匠の作品がこんなところで観られるとは思っても見なかった。グロテスクな感触が、なんともシュールでインパクトを持った一編だった。 ●「奇妙な隣人」(イギリス)マーク・ハーマン監督 神経質な小説家の青年が引っ越してきたアパートの上の階には、容赦なく窓から水を捨てる老婆が住んでいた…はじめは、その水の被害に遭って怒り爆発の青年だったが、老婆が亡くなると、水の音が恋しくなって…。 不条理なナンセンスコメディだが、サイコホラーの趣きも感じられて、これもまた印象的な作品。 全然期待をせずに観た所為もあるのか、私はどの作品も楽しめた…しかし、やはり本作の観賞意義はメインタイトルの「水の話」にある。

  • fna********

    3.0

    男と女とカメラ

    この作品集にはトリュフォーの短編集なども入っているというヌーベルバーグ好きには たまらないものがあるようだ。 この中の一つ、ゴダールの「水の話」を観た。 フランスで大洪水になった時に撮影したという短編だった。 確か、「勝手にしやがれ」のメイキングを観たときに、ゴダールは映画について 「女と男とカメラがあれば映画は作れる」と話していた。 まさに「水の話」は、ゴダールの言う通りに女が出てきて、男が出てくる。 ジャズっぽい、ポップのような音楽をバックに、ひたすら主人公の女がモノローグとして 話まくり、それに映像が流れるという短編で、終わりには製作スタッフの名前まで 読み上げるという丁寧?な作品だ。 面白いか、面白くないかは別にして、フランス人の不可思議な自由恋愛の発想がこの映画に 見て取れるような気がした。(理想論なのかもしれないが) いかんせん、主人公の女が見知らぬ男と知り合って、そのままヒッチハイクして、キスして、 パリについたら、「今夜はこの男のところに泊まるのだろう」なんていう展開は、 非常に西洋的な感じがした。 映画だから、と言ってしまえばそれで済むのだが、まぁ、なんというか、恋が溢れているらしい?! おフランス映画だからできる内容なのかもしれない。 唖然とする展開に、そのまま映画は終わってしまった。。 うーん。。世界の映画人はゴダール先生を高く評価したがるが、そうなんですかねぇ。。 若干、買いかぶっているような気がした、そんな作品でした。

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