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エル・シド (1961)

EL CID

監督
アンソニー・マン
  • みたいムービー 14
  • みたログ 181

3.73 / 評価:52件

死後にスペインを守る

  • 文字読み さん
  • 2009年6月11日 23時33分
  • 閲覧数 1249
  • 役立ち度 13
    • 総合評価
    • ★★★★★

1961年。アンソニー・マン監督。11世紀スペイン。ムーア人(イスラム教徒)に攻められるなか、分裂していくスペインをなんとかまとめようとする一人の男の話。王に刃向かって追放されながらも人々に慕われて戦う男(チャールトン・ヘストン)と、彼を愛しながらも父親を殺されて苦しむ妻(ソフィア・ローレン)。君主への忠誠と郷土愛の相克と、父親への忠誠と夫への愛の相克に苦しむ二人の様子が見事にブレンドされた映画です。ソフィア・ローレンがこんなにいろんな顔ができる女優さんだったとは!

なによりラストシーンの、死んでなお馬上にあって海岸線を駆け抜け、敵を驚かす主人公の姿。勝利して妻子や君主の下に帰るのではなく、死体として弔われて国家の英雄にされてしまうわけでもない。一人で果てしなく駆け抜けていってしまうこと。すばらしい。

なめらかな編集、的を射た音楽、随所にある静寂なカット。3時間の大作ですが、まったく無理を感じさせないスムーズな映画です。時間のせいばかりではなくすべてがゆったりしているのは(とくに戦闘シーンのスピード。遅い!そしてそれがいい)、わかりやすさを追及した結果なのかもしれないし、監督の美学なのかもしれない。スピーディなカットと大音響だけが映画だと思っている最近の製作者にぜひ見てもらいたいものです。

詳細評価

物語
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演出
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音楽

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