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エル・スール

エル・オレンス

4.0

ネタバレ美しく溜息が出る情景のオンパレード。

前作『ミツバチのささやき』(1973)と同様、まるで絵画集をめくっているような感覚にとらわれる、美しく溜息が出る情景のオンパレードです。 音楽もほとんど使われず、光と影を巧みに駆使した映像演出により、父娘の関係や娘の成長を見事に描いています。 特に少女が大人の女性に成長するのを、並木道の自転車の行き来で表現したのは素晴らしい! 父の死と遺品=過去から、エル・スール=外の世界・未来へ向かうラストも秀逸。 ビクトル・エリセが、初の長編監督作『ミツバチ〜』から、9年もの歳月を経て世に出した本作。 現在に至るまで、たった3本しか長編を撮っていないものの、その3作とも心に強く残る傑作に仕上げているから打率半端ないですね!

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