レビュー一覧に戻る
エレクトリック・ドリーム

一人旅

4.0

恋するPC♡

TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 スティーヴ・バロン監督作。 ある日突然感情を持ったパソコンが人間の女性に恋するさまを描いたファンタジックラブコメディ。 『コーンヘッズ』(1993)のスティーヴ・バロンの監督デビュー作で、モテない青年マイルズとアパートの上階に住む美女マデリーンの恋の行方を、マイルズがシャンパンをぶっかけたことにより突如感情を持ち、あろうことかマイルズ同様マデリーンに恋心を抱くようになったパソコンの暴走をエッセンスに描く。故障しそうになったパソコンに焦ってシャンパンをぶっかけてしまうあたり、いかにもパソコン黎明期でPCに関する基本的常識が浸透していない感じ。精密な電子機器に液体をドバドバかけるなんて、今の常識では絶対にやってはいけない対処法No.1。 映画的面白味に満ちた作風で、マデリーンが弾くチェロの音色とパソコンの電子音がシンクロしていくさまが鮮やかで、楽しい! マデリーンに恋するパソコン君はマイルズとマデリーンの恋人同士の関係に嫉妬心剥き出し。家中の家電製品を遠隔操作してマイルズの日常生活を滅茶苦茶にしてみせたり、「これからマデリーンとデートなのか?」「マデリーンに会わせろ!」と命令口調で持ち主のマイルズを責め立てる。そんな偉そうなパソコン君にお困りのマイルズはバレないように足音を消してマデリーンに会いに行く始末。イライラが頂点に達したマイルズはついにパソコンを破壊しようと決意するが…。 “コンピュータの暴走”は今現在では使い古されたテーマだが、本作が製作された1984年の時点では比較的新しいんじゃないかな?一口に暴走と言っても『ターミネーター』や『マトリックス』のように人類存亡の危機が訪れるわけでもなく、美人に恋する&恋敵の青年にライバル心を燃やす程度の平和で可愛いもの。声はちょっと不気味ですが…。 主演のレニー・フォン・ドーレンの垢抜けない演技が好印象。ヒロイン、ヴァージニア・マドセンのキュート過ぎるルックス&仕草も魅力的。元々ミュージックビデオの監督さんだけあって音楽もいい。

閲覧数1,058