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エレファント・マン (1980)

THE ELEPHANT MAN

監督
デヴィッド・リンチ
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  • みたログ 2,695

3.95 / 評価:641件

優しくありたい。

  • pet***** さん
  • 2018年1月23日 12時32分
  • 閲覧数 2236
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

醜い容姿で生まれ、見世物小屋で働いていたメリック。
そんな彼を、トリーブス医師が研究対象として保護したものの、初めは人に怯え、言葉も発することができずにいましたが、次第に打ち解けていくとメリックはとても知性的で、芸術を愛する純真な青年だという事がわかります。

トリーブス医師の奥様と対面し、彼の醜い容姿にも動じず接した奥様に対し「こんなに美しい人に優しく接して頂くのは初めてです」とメリックが号泣し、
また、メリックの話しに奥様も耐えられず涙してしまうシーンではとても心が痛くなりました。

良かれと思いメリックへの慰問を受けていた主治医でしたが、やがてその慰問が上流階級のステータスとなり、婦長がトリーブスへ「やっている事が調教師と同じではないか?」と問いかけるシーンはとても印象的です。
彼らはメリックへ自信を与えましたが、名声を得る為という動機がなかったとは言いきれないと、
人の本質について、とても深く考えさせられました。

病院で保護されている間も人々のメリックへの興味は尽きず、結局どこへ行っても見世物という立場からは抜け出せないという状況に、観ているこちらも絶望感を味わいます。
普段穏やかで、あまり物を言わない青年が
「僕はエレファントマンなんかじゃない、これでも人間なんだ!」と唯一感情を荒げて叫ぶシーンはとても悲痛で、涙が止まらなくなってしまいました。

ラストにかけて、メリックが無事に病院へ戻り、トリーブス医師と演劇を観に出かけ、外の世界で多くの方に歓迎して貰えたり、
外に出ることで、病室の窓から少しだけ見えていた大聖堂の全貌がわかり、ずっと彼が想像で創作していた大聖堂の模型がようやく完成し、
最後に彼が夢見ていた〝普通の人のように横になって眠ること〟を果たした事で、
「私は今幸せです」と言った彼の言葉は心からの言葉で、最後は暖かな気持ちに包まれて眠りについたという事を、願ってやみません。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 切ない
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