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巌流島 -GANRYUJIMA- (2003)

監督
千葉誠治
  • みたいムービー 5
  • みたログ 73

2.95 / 評価:19件

納得の「新説・武蔵伝」に拍手

  • 百兵映 さん
  • 2014年2月4日 16時22分
  • 閲覧数 788
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 やぁやぁ面白かった。散々な酷評を知っていたので、そのつもりで見ていたのだが、予期に反して、非常に面白いものだった。確かに、
 ?武蔵を待つ島の3人の棒読みはいかにもお粗末
 ?武蔵の腹下しはズッコケ過ぎ
 ?エンディングの「キコエナイ」は聞きたくない
 ?タイトルの -GANRYUJIMA- は無用
ということはある。しかし、敢えてこうしたのではないかとさえ思う。通説「武蔵伝」とは余りにもかけ離れているから、突っ込みどころ(非難の矛先)を準備したのではないか、とさえ思える。

 上等すぎる偉人伝・英雄伝には胡散臭いものが多い。そういう“定説”“通説”は勝者の歴史(記録・伝承)になって、美化に美化を重ねて大袈裟になる。敗者からみた“実録”“異聞”“外伝”といったものがあっていい。この映画だって、時が時だったら、“フィクション”などと断ることなく堂々と世に受け入れられたはずだ。その時には、佐々木家が悲劇の英雄となったかもしれない。武蔵の「○○の書」というのは葬り去られ、小次郎の「○○の書」がもてはやされたかもしれない。

 すでに“ファン”や“信奉者”が獲得された“定説”に異論・異説を差し挟むのは相当のリスクが伴う。でも、島での会話(説明? 解説?)には、(大根立ち、棒読みには閉口させられるが)筋道は通っている。有り得ることだ。納得。

 下手な映画で良かった。無視されて良かった。上出来の映画で好評だったら大変なことになる。そうだろう、坂本龍馬だって、西郷隆盛だって、大石内蔵助だって、崇拝者を悲しませたり怒らせたりするのは気が引ける、腰が引ける。敢えて武蔵に立ち向かった『巌流島』の(出来は良くないが)心意気に拍手。

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